モーターサイクルダイヤリー

『TOKYO SHIBUYA 246』【ライダースジャケット制作物語 3話】

2022.2.1
Yuuki Koshiyama

せっかくこの世に誕生したからには、やはり名前(タイトル)がほしいところです。そして、この最初のジャケットはこう名付けることにしました。

TOKYO SHIBUYA 246

東京のストリートシーンをモチーフにした作品。渋谷のグラフィティ(落書き)から着想を得て、裏地デザインはUNDER X CORE デザイナーのBarry Kan が手がける。

 

東京を舞台にした理由は?

広島の田舎を飛び出してから4年間ほど横浜で過ごしていたのですが、東京という街を始めてバイクで走ったときの高揚感は今でも鮮明に覚えています。

特に横浜に住んでいる時には、246は生活の一部だったし、東京に向けて各エリアの特色が細かく変わっていく景色、渋谷に差し掛かるころから街ゆく人々の活気もより色濃くなっていく様子、さらに宮下公園にバイクを停めて渋谷を徘徊していたときに得たインスピレーションが強くこの作品に影響しています。

まるで細胞のように刻一刻と変貌を遂げる渋谷は、何度行っても魅了されます。

混沌とした建造物の谷底をすり抜け、目にする何千何万と交差する人々、何度消されても描かれ続けるストリートグラフィティ。

東京渋谷から解き放たれる空気感そのものが脳裏から離れませんでした。

 

ライダースジャケット制作のきっかけ

あいにく特に深い理由はありません。「欲しいと思って探しているのに、欲しいものがない。じゃ、作ってみるか?」 そんな軽い思いつきからだったのですが、一方でライダースジャケットは、モーターサイクルの存在を身近に感じられる数少ないアイテムの一つだとも思っています。

なんといっても上半身を包みこみ肌に感じる面積も広いので存在感があり、裁断もライダーがバイクに乗るシーンに合わせてあるのでいつでもバイクにまたがれる状態です。

過去にバイクに乗らなくなった期間が7年間あるのですが、その間に無意識に手にしたアイテムが『ライダースジャケット』でした。

このジャケットが一枚あるだけで自分がライダーであること、もっと言えばライダー的な生き方をより強く意識することができたんじゃないか、そう思います。

ライダース作りのきっかけ【ライダースジャケット制作物語 1話】

ライダースジャケット TOKYO SHIBUYA 246に込められたコンセプト

モーターサイクルには反骨精神や、自由を重んじるスピリットが宿っていると感じています。

ライダースという固有名詞にはなっていますが、ライダーである必要はなく、着る人の闘争心や野心、そして自分らしさを貫きたいという方向性が共通しているのではないでしょうか。

 

ロックに生きたい

そして自分もロックに生きたいと切望するひとりで、自己表現の手段としてライダースを欲していたのだと思います。

バイクは何と言っても危ない。危険でない理由なんてどこにもありません。なのに乗りたくなる。自分を超えるパワーを操りたいと思ったり、四六時中危険な条件で旅がしたいと思ったり、そもそも二輪のような不安定なものを走らせようという発想からして狂気じみています。

東京 × ストリートアート

でもそれこそが、人間の冒険心を刺激し本能に訴えかけてくるのです。モーターサイクルを真剣に作ろうとした人、もっと言えば二輪という不安定な乗り物を安定させるための物理法則を発見した人、そしてわざわざ二輪で旅をする人たち。

それは映画でも音楽でもこのスピリットは唯一無二のスタイルとして的確に表現されています。

そして、このライダースに宿る精神性を土台に、『東京』という巨大な生物の魅力や、ストリートアートの要素をどうしても加えたかったのです。

 

素材や質感について

今回のライダース制作で、もう一つやりたいことがありました。それは『軽量化』です。だから、TOKYO SHIBUYA 246ではライトウェイトで柔らかい素材のシープスキン(羊革)を採用しています。

 

重いジャケットを軽量化するためにやりたかったこと

これまで本物のレザージャケット=重厚感、だと思っていました。バイクでも普段着でも両方使えるものを求めていハードなもの好んでいましたし、老舗のジャケット製品も皆そうでした。

でもいざタウンユースで使うと重くて疲れていたのが実際のところです。そしていつのまにか着なくなる。

タウンユースは軽くて疲れないものにしたい

ならばもう肩肘張るのはやめて、最初からタウンユースとして軽くて着心地のいいものがいい。そうやって探し求めていくと世界の名だたるハイブランドのジャケットはどれもシープスキンが採用されていました。

牛や馬ほど肉厚ではありませんが、レザーとしての味わいや高級感は十分満たしていて、さらには軽くて保温性もあり普段着には最適です。

 

ライトウェイトでシンプルなシルエットを目指す

軽量化のもう一つ取り組みとして、ダブルのライダースに必ずついている腰回りのベルトを最初から外しています。

タウンユースでは基本、前びらきで着ることが多く、結果としてベルトがいつも遊んでいる状態になります。

それはそれでかっこいいのですが、できるだけ身軽に過ごしたいと思ったとき、いっそのことない方がいいと感じていました。

その意味では、古典的なダブルライダースの個性を残しつつも、従来よりもライトウェイトでシンプルなシルエットに仕上がっています。

表向きはスタンダードですが、裏地デザインで思い切った表現を試みてみました。

 

これからジャケットを手にする方へメッセージ

私たちの作品にご興味いただきありがとうございます。ライダースはその名の通り、ライダーにルーツがあります。

だからと言ってライダーにだけ与えられた特権であるわけでは全くありません。

ライダーだけでなく、数多くのミュージシャンやアーティストたちがロックのアイコンとして羽織ってきました。

軽やかに、そしてロックに羽織る

モーターサイクルに宿る野心、反骨真がライダースの形になったと考えています。それこそがライダースジャケットの魅力です。

もしこの『TOKYO SHIBUYA 246』が、あなたのスピリットにも寄り添える一枚になれたら何より幸いです。

MADE IN INDIA

今回はの製造国は、世界のハイブランドのジャケット製造も担うインドです。 インドの工場のMr, Kumar、Mr.Venkatが一着ずつ丁寧に仕上げてくれました。細かな要望にもいつも真摯に迅速に対応してくれて、本当に素晴らしい職人たちです。

 

DESIGNED IN HONG KONG

そして、裏地デザインを手がけたBarry は香港人。自由であることの権利が揺らぐ香港社会で自らのアイデンティティをかけて自由な芸術表現活動を続けています。

 

PROJECT IN JAPAN

これらの人々が、日本人の私と一緒になってこの作品を完成させてくれました。 国境を越えた合作となっています。世界とのつながりも一つの味わいとして感じていただければ幸いです。

 

当ブランド:Motorcycle Apparelについて

『モーターサイクルという野心を身近に感じて、ロックに生きよう』

そんな思いが込められています。 今後、このジャケットが皆さまのお手元に届き、晴れて世に出ていくことができれば、Tシャツやパーカーなど、モーターサイクルスピリットをより身近に感じられる製品を制作する予定です。

スローガン:ONE RIDE FOR A GOOD REASON

(翻訳:何かいい理由でもって、出かけよう)

 

サイズについて

Mサイズ、Lサイズ、XLサイズの3種類。

<Mサイズの寸法>

・着丈:60cm
・肩幅:43cm
・バスト:47cm
・身幅:46cm
・袖丈:66cm
・袖幅:12cm

<Lサイズの寸法>
・着丈:62cm
・肩幅:45cm
・バスト:49cm
・身幅:48cm
・袖丈:68cm
・袖幅:13cm

<XLサイズの寸法>
・着丈:64cm
・肩幅:47cm
・バスト:51cm
・身幅:50cm
・袖丈:69cm
・袖幅:14cm

 

ジャケットの裏地の個体差について

裏地は大きな生地のパターンから、ランダムに切り取り縫製されます。

そのため、サンプル画像のものとは配置が異なることがあります。これも一つ一つの個性としてご理解いただければ幸いです。あらかじめご了承ください。

 

ジャケットの購入可能場所

STAY RIDER The Shopでご覧いただけます:

https://stay-rider.stores.jp/items/61eff3cd423f6a57b93a74a8

 

(画像:STAY RIDER The Shop 『TOKYO SHIBUYA 246』)

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