ライダーの一生遊べる体づくり

ライダーの一生遊べる体づくり

2023.6.30
Yuuki Koshiyama

STAY RIDERのKoshiyamaです。10代からバイクに乗り始めてから、20年以上の月日が経ちました。風を切って時間と予算の許す限り、道に導かられるようにしてどこまでも走る。いいですよね。

気がついたら40代を目前に、もはやロングに出れる気がしなくなっているの自分に気がついてしまったのです。1日300km前後くらいであれば月1回程度は走っていたのが、最近は30km圏内に。何も遠くに走るだけがバイクライフではないのですが、こうやってだんだんと出不精になっていくと『あの頃は』と昔話ばかりのつまらないジジイになってしまうなと。

そして「一生遊べる体づくりをしよう」と、体の健康改善をはじめることにしたのです。

現代の日本人は2人に1人が癌になる

私のバイク仲間には、どういうわけか一回りも二回り、いやそれ以上の大先輩たちがほとんです。そしてこの先輩たちのほとんどが病気をいくつも持っているものです。

偏頭痛持ち、アル中、糖尿病、腎臓病、癌などですっかり薬漬けで年に何回かバイクに乗れたらラッキー、というような仲間もいます。

現代の日本社会では2人に1人が癌になるという無視できない数字が現代日本はあります。この数字は先輩たちをみていてもあながち間違ってはいません。

正直、運動は苦手なのでまずは『食』から

バイク乗りに限らず、現代人はやたらとジャンキーな食生活に喜びを感じやすいのではないでしょうか。私もさんざんラーメン、ハンバーガー、スイーツ、メガ盛りグルメなどを求めて走っていたこともあるのでよくわかります。

B級と言われるようなグルメは一般的に考えても健康的ではありませんが、誰がなんと言おうと楽しいから困っちゃいます。

だからこそ旅のグルメではどれだけ健康的にマイナスポイントを稼いだとしても、致命的なマイナスにならないように日常的な食事からプラスポイントを貯めておく必要があると考えました。

ライダーの一生遊べる体づくりに必要な食とは?

バイクに乗るには体力も必要なので運動も当然必要なのですが、ランニングや筋トレが長く続いたことは一度もありません。

正直言って、運動とかトレーニングは苦手です。私の唯一のスポーツはなんと言ってもバイクに乗って、良い景色を見て地元のうまいもの食って帰る、これだけです。

そんな私のような軟弱体質の人の問題は、運動量を超えたグルメ癖です。スリムになりたければどうすればいいか?楽して痩せる方法はないかと、毎日にいろいろと考えては順調にウェイトは増量してきました。

しかし、たった二つの簡単な方法を見つけてからというもの、太ることがなくなりました。それは、砂糖と化学調味料を意識的に減らしていくことでした。

上白糖と化学調味料を控えたら太らなくなった

まずは砂糖の量を減らしてからは、これだけでも2ヶ月で3キロ落ちました。具体的にいうと、コンビニやスーパーのスイーツやお菓子を食べないようにしました。

さらに、化学調味料を摂らないように意識してからはさらに3キロ落ちたことには驚きました。当時、毎日ように外食で、外食でない日は弁当屋さんのお弁当を食べていました。考えてみればどこを切り取っても砂糖と化学調味料のオンパレードです。

そうした生活を1年続けただけで10キロ増えたのでこれは異常レベルだったともっと早く気づくべきでした。

砂糖も化学調味料も化学的に合成された製品であることが共通点だとわかってから、人工物を極力食べないようにしています。

おかげで太らないは病気もしないわ、でこのままいけばピンピンコロリで一生を全うできそうです。

この経験からも、一生遊べる体でいるために『自然食』を超えるもの他にないという考えに至っています。

お米は何杯でも好きなだけ食べる

砂糖や化学調味料、いわゆる原材料名で言うところの『アミノ酸』と表示される人工の旨み成分や、ダイエットと表示されるソフトドリンクに多く含まれる人工甘味料には非常に強い中毒性があり断つのはなかなかと難しい。

食事は楽しくなければならないという信条のものと、お米だけは何杯でも食べてもいいルールにしました。

お米って太るって聞いたことありませんか?

私もそう信じてきたのですが、砂糖や化学調味料を排除してからはお米を好きなだけ食べても太り続けることはありませんでした。さらに玄米で食べることで3杯も食べればもう満腹です。こうして人工的に作られる化学というものを口にしないだけで体が整っていくのを明確に感じられるようになりました。

そこでこう思ったのです。「もしや、自然食なら太らないし病気もしないのでは?」

日常の食にどれだけのケミカルが含まれているのか?

なるほど、人工的な化学物質を排除するだけでこんなにも体の調子が良くなるのかと。そこからこれまで口にしてきたものを一つひとつ詳しく見ていくことにしました。

いやぁ調べれば調べるほど、知りたくないことばかりでした。どの食材にも化学の根が深く深く入り込んでいたことに驚愕しました。

パンやうどんなどの小麦に大量の除草剤が残留している

お米は好きなだけ食べても太りませんでしたが、パンを立て続けに食べた時には非常に早いペースで太っていきました 。

と、言うのもパンを作るとわかるのですが思っていた以上の砂糖が入ります。太る理由に、こうした目に見えない要素が含まれるのでよくよく考える必要があります。

小麦といえば、パンだけでなくうどん、パスタ、ケーキのスポンジやクッキー、さらには調味料にも多く使用される原材料の一つです。今の日本人の生活で小麦を摂取しない日はないほど、日々の生活に馴染んだ食品です。

これだけ毎日のように口にする小麦に、まさかの枯葉剤という農薬がたっぷり含まれている可能性が潜んでいます。

困ったことに、日本政府は小麦の農薬基準をかなり緩和していて、輸入品もそのゆるゆるの基準に合わせてできるだけたっぷりの農薬を使ってもいいことになっています。

小麦の多くはアメリカ産です。「じゃアメリカ人も大変だね」と思いたいところですが実際は違うようです。

アメリカ国内に流通している小麦は輸出用とは異なりアメリカ国内減農薬基準なので、日本用の農薬たっぷり小麦とは全く別物です。

問題は、日本が輸入している小麦には世界の基準、当の輸出している国の国民は口にしないような考えられないほど農薬が残留してもいいことになっています。

その証拠として厚労省のサイトでも明らかになっていますが、例えば除草剤の一種であるグリホサート(除草剤)の基準について見てみると、小麦に残留していい量はお米の300倍に設定してあります。

厚生労働省:食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

このグリホサートという農薬は、ベトナム戦争時に使用された枯葉剤と成分が同じもので遺伝的な障害を引き起こすことでも知られている、世界では禁止にもなっている劇薬でもあります。

このグリホサートは日本では家庭菜園などで常識的にみなさん多く使っていますが、一般の農家においてもJAが強く推薦しているためスーパーに並ぶほぼ全ての野菜や果実には使用されているはずです。

ベトちゃんドクちゃんがベトナム戦争の枯葉剤で被害を受けた証人として世界中にその危険性が知れ渡りましたが、たとえ微量だとしても実際に使われている量は生産者本人にしかわかりませんから。なかなかと考えものです。

ちなみに、現代の日本の子どもたちのおしっこから除草剤が検出されています。年々増え続けているという名古屋大学の研究レポートも興味深く、子どもたちの健康だけでもなんとか守ってやりたいですね。

野菜やくだものに含まれる殺虫剤は脳をダメにする?

農薬は、除草剤といって草を枯らせる薬品だけでなく殺虫剤という虫殺しの薬品も多く使用されています。その名も、ネオニコチノイド。この系列の具体的な薬品名としてはアセタミプリドという薬品がよく使用されています。

厄介なことに、水で洗って落とせない農薬

ネオニコチノイド系の農薬は、作物の汁を吸って生きる昆虫、お米で言えばカメムシなどのような虫が対象になっています。つまり、食物の中に毒を仕掛けて殺虫するものになっているため、洗って落とせるような農薬ではないことが非常に厄介なポイントです。

表向きは害はない、とされていますが本当でしょうか?

虫がコロッと逝く殺虫剤、人間が口にすると?

ネオニコチノイド系の薬品は、神経を害する薬品としても知られています。よって人間が摂取すると脳神経が蝕まれていきます。

大学など各研究機関においてわかってきたのは最近の子どもたちに多く症例がみられる自閉症、発達障害、ADHDは脳障害ということからしても、このネオニコチノイド系の農薬が大きな原因になっているという説が有力なっています。

現に、新生児のおしっこからもネオニコチノイドが検出される結果があり、ここからわかることはつまり母乳によって新生児が農薬を摂取しているという事実にはなかなか気づけないものです。

生まれたその瞬間から農薬にまみれて育つため、特に濃度が濃い場合に子どもは早い段階で自閉症などの発達障害を引き起こしているという見方が数十年前から強まっています。そのため欧米諸国など先進国ではすでに規制をしていますが、なぜか日本はじゃんじゃん使う方針です。

新聞「農民」2019年8月12日付

東南アジアなど諸外国の安全基準を満たせない、日本のイチゴ

例えば、苺のアセタミプリド(ネオニコチノイド系農薬の一つ)の残留基準はアメリカの5倍、EUの60倍が使用され、近所のイチゴ農家にも聞いたところ出荷までの農薬散布回数は60〜70回以上です。

日本のイチゴは甘くておいしいと定評がありましたが、残留農薬物が多すぎて最近では台湾に輸出したイチゴが返ってきてしまった、というニュースも記憶に新しいです。

台湾の農薬基準を満たせなかったいちごの数々。

ネオニコチノイド系の農薬がたくさん残留する野菜や果物をバイク乗りがこのまま摂取し続けるとどうなるのでしょうか?

まず脳神経がやられるというというのは、走行中の判断が鈍るので致命的です。それでなくても、強烈な走行振動でだいぶ脳みそをやられてしまっているんですよ、私たちライダーは。

どれだけイカれたバイク乗りだとしても、脳みそはシャープに、走りは上品でありたいものです。

日本の水道水は本当に飲んでもいいのか?

ここまで、小麦と野菜しかまだ触れていませんが、これだけでも遺伝子的な障害を引き起こす除草剤、

さらに脳神経を蝕む殺虫剤を毎日の食事から摂取していることになります。知らないって怖い、というよりも知られないようになっているのがより一層に闇深いなと。

こうなってくると、口にするもの全てを調べて行った方がいいな、ということで飲み水についても調べてみました。

そもそも水はどこからやってくるのかを考えた時に、山からの河川だということをしっかり覚えておかねばなりません。そうするとあることが見えてきます。

田畑で使用された除草剤や殺虫剤は河川へ

作物を育てる農地に除草剤や殺虫剤が撒かれている、ということはつまり河川にもしっかり流れている、ということです。

実は私たちが毎日の料理や飲み水に使っている水道水からもネオニコチノイドなどの農薬が検出されているという論文がいくつもありました。

それだけなく、水質悪化により塩素量も増え続け、さらにはフッ素も日本全国の水道水に混ぜ込まれています。塩素は汚れた水を綺麗にするという”イメージ”が強いかもしれませんが、これも見方を改めておきたい項目です。

塩素は汚染された水、つまりアンモニアが発生した水に対して使用されるものです。実は、日本は水道水の塩素量のワールドレコードもあるほど、強い塩素が含まれる地域もあるほどです。

フッ素も、世界的に見れば毒物としての認識で使用を制限されている国が多数ある中、日本はここでもじゃんじゃん使っています。

PFAS(やPFOSなど)という有機フッ素化合物が高濃度で検出された、というニュースを最近よく目にするようになりました。

もともとは工業向けの材料で、建築や潤滑剤など幅広く利用されてきました。特徴としては強い耐久性で『永遠の化学物質』とも呼ばれています。

そんな特徴のあるPFASが飲み水に入っていて、しかも特定の地域では人体から高濃度で検出されるという異常事態です。

この社会問題が映画にもなっています。『ダークウォーター』という作品で予告編のトレーラーだけでも見てみるとPFASがどんなものが少しわかってきます。テフロン加工は、フッ素が元になっていてそのフッ素が混ざった水で人の健康が害されていく実話です。奇形の子供が生まれたりなど、あまりにも危険なので世界では水にフッ素をいれるのを禁ずる動きがある中、私たちの国『日本』はどうやら高濃度で含まれてるということがようやっと明るみになってきた、という段階です。

これが過去の話ではなく、いま現在の日本の水なんだということが衝撃的です。映画『ダークウォーター』の原作となった著書もあるのでこちらも参考にしてみてください。

ちなみに、アメリカでこの有機フッ素化合物で汚染された水を飲むと『精巣ガン』『腎臓ガン』『潰瘍性大腸炎』『甲状腺疾患』『妊娠高血圧腎症』『高コレステロール』これら6つの病気になることが確認されています。まさか、とは思いたいですが現実の社会問題としてこのPFASが日本の水に含まれているのは事実です。。。

住んでいるだけで病気になる国、日本

あれだけ日本は安心、安全だと言われていたのに私たち日本人が毎日食べているものを実際に調べていくととんでもない事実ばかりで、「ライダー人生も、あとわずか」なんてことも頭をよぎります。

食も水も、想像以上に汚染されていて笑っちゃうレベルです。とはいえ、ライダーはとにかくあちこち旅をするわけですから、病気なんかになっている暇はないのです。

一生遊べる体づくり、まずはじめたいこと

まずは『口にするものから』変えたいと考えました。

水を変えてみる

そこで、最初にやったのがお水です。自宅で飲んでいる水は大丈夫か、ということで簡易ですが水質調査からはじめました。

田舎に住んでいるからか、致命的な汚染はなさそうですがこれはあくまで簡易検査です。詳細調査をしてみなければ実際のところはわかりません。

なので、塩素だけでなく、問題のフッ素(PFAS)も除去してくれる浄化装置を取り付けました。これで本当に除去できているのかは浄化装置を信じるしかありませんが、飲んで明らかにわったのは「うまい」ってことです。風呂飲みやシャワーもうまい水で浴びれたらもう言うことありません。

食事をできるだけ自然に寄せてみてわかったこと

次に、食事をどうするか。添加物とお砂糖大好きだった私が、これを控えめにした途端に体の調子がよくなっただけでなく、自然にゆっくりと体重が落ちていきました。

これまで太りやすいと自覚していたのに、食事を変えてからはリバウンドがなくなりました。辛く厳しいダイエットが一瞬にして無駄骨だったのだと叩きつけられた瞬間です。

「あんなに頑張って自転車で通勤したのに。。。(楽しかったからいいことにしよう)」

やはりどれだけ体を動かして、食事制限もしてみましたが、どうやらポイントは人工合成される『ケミカル』だったのかもしれません。

体力づくりはどうする?

食事だけでも、随分と体が軽くなりました。次に、体力をどうつけていくか。これが最も苦手です。みなさんはどうやって体力をつけているのでしょうか?

通勤をしている時は、バイク通勤から自転車に変えました。でも、雨の日カッパを着てチャリに乗るのが億劫になって気がついたらまたバイクに戻っていました。

また、朝の出勤前に筋トレをしたこともありますがこれも気がついたらやらなくなっています。

私のような、軟弱な人はある程度の強制力をもって追い込まなければダメなんでしょうか。

一人では長続きしないということがわかったので、犬という『パートナー』を迎えることにしました。

このパートナーが来てくれたおかげで、今では朝晩欠かさず30分ずつ、合計1時間は外を歩くようになりました。汗だくになるほどの大した運動ではないですが、何より可愛いので心身ともに健やかでいられます。いつかこの犬を連れてバイク旅がしたいものです。

食事と体力の両方を改善する『農業』

そうやってパートナーと散歩をしていてひらめいたのが『農業』です。自分が食べるぶんだけでも、自分で生産できたらこれほどいいことはありません。

生産した分だけ食費は抑えられるし、売り物にするわけではないのでケミカルを使用しなくてもいいわけですから。外で汗を流しながら体を動かすわけですから軟弱なボディも筋骨隆々と引き締まっていくことに夢が膨らんでいきました。

米作りで体づくり

そこで選んだ農作物は『米』です。米は毎日食べます。しかも好きなだけ。そんな私にとって、無農薬でお米が作れたらこれほど幸せなことはないと考えたのです。これでバイクに乗る口実がまた一つ増えました。

バイクで通勤できる米作り

旅先では食べたいものを食べる

食の汚染、飲み水の汚染について調べれば調べるほど、これまでの不調の原因が毎日口にしているものだったことがわかってきました。

砂糖と化学調味料をちょっと抑えるだけで劇的な変化を得られたことから、今はこうして自ら無農薬で農作物を作っています。

すべては生きて死ぬ最期のその日まで『一生遊びつづける』ためです。

とはいえ、旅先ではおもいきりローカルの美味しいものを求めて、遠慮なく食べるようにしています。素敵な飲食店をみつけたら積極的に立ち寄って、思い切り楽しむ。

いいんですよ、ラーメン替え玉してさらにスープ全部飲んじゃっても。そのためにも普段から体のメンテナンスはしておきたいもんです。

これからもたくさんのグルメスポットをアーカイブしていきますので、皆さんも一緒にSTAY RIDERのスポット投稿機能を使ってじゃんじゃん旅の記録を残していってくださいね。

とっておきのツーリングスポットを投稿してみよう!

STAY RIDERはライダーによる、ライダーのためのツーリングスポットアーカイブです。あなたのとっておきのツーリングスポットを他のバイク仲間に伝えていきませんか?

たった一つでいいので、まだ登録されていないライダーが喜ぶスポットを書き込んでみてください。

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