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バイク乗りのインカム選び!ビーコム派?セナ派?それとも?

2018.10.9
ステイライダー編集部

友達とのツーリング時に、会話を楽しみながら走ることが出来る「バイクインカム」。近年は性能が上がり、多機能で便利なモデルも増えています。たくさんの機能がある分、いざ商品選びをする際にどれを選んだらいいのか分からない、という方もいると思います。

当記事では、バイクインカムを使用するメリットや注意点、おすすめの商品なども紹介します。まだバイクインカムを使ったことが無い方も、参考にしてみてください。

1. バイクインカムとは?概要・歴史

バイクインカムとは、インカムを装着したライダー同士が会話することが出来るアイテムです。インカムとは、「インターコミュニケーション」(相互通信式構内電話)の略称で、ヘッドセットを使用したハンズフリーの“同時双方向通信装置”のことを言います。

“同時双方向通信”とは複数のユーザーがトランシーバーのように交代で会話をするのでなく、普段の会話のように同時に話が出来るということです。放送局や劇場など、移動するスタッフに一斉通信が必要な現場で使用されていた技術が、現在ではバイク用に転用されています。

バイク用インカムは、操作が簡単になっていたり、防水加工がされていたりと、バイクで使いやすいように改良されているので、初めての方でも簡単に使用する事が出来ます。

2. インカムがあってよかった!と思える理由

2-1. ツーリングメンバーとの意思疎通が出来てとっても便利

仲間とのツーリング時に、信号で分断されてしまったこと、あると思います。インカムが無いと気づいてもらえるか慌ててしまうところですが、インカムで遅れてしまったことを伝えれば急いで走らなくても、確実に合流することが可能。

また「トイレに行きたい」「スタンドに寄りたい」などの意思疎通も、信号待ち時に大声で話さなくても伝わります。

2-2. スマートフォンとの連携が出来て便利で楽しい

機種によっては、Bluetoothで接続することによってお手持ちのスマートフォンと連携することが出来ます。

スマートフォンのナビ機能を使って音声案内を聞けるので、曲がるポイントを見逃すことがありません。また、スマートフォンに入れた音楽を聴くことも可能です。美しい景観の中、お気に入りの音楽を流しながら走るのはより楽しそうですね!

2-3. リアルタイムに感動を伝えられて楽しい!

気持ちの良い景色を見た時、トンネルに入り急に寒くなって驚いた時、面白い看板を見つけた時。友達とのツーリング中に印象的な場面に遭遇した時、すぐに伝えたくなるものです。

次の信号待ちで「さっきの景色すごかったね」と大声で話さなくても、インカムがあればリアルタイムに感動を共有できます。

複数人のグループトークを搭載している機種もありますので、大勢でのツーリング時にもワイワイ盛り上がれちゃいます。

ライダーにオススメのインカム!ビーコム か セナ かどっちがいい?

現在のバイクインカム市場は日本製のB+COM(ビーコム)社と、韓国製SENA(セナ)が二大メーカーとなっています。それぞれに商品ラインナップや、機能などの特徴がありますので、実際の商品を見ながらチェックしていきましょう。

3. b+com(ビーコム)の特徴・スペック

3-1. ビーコム SB6X

SYGN HOUSE(サインハウス) B+COM(ビーコム) SB6X Bluetooth インカム シングルユニット 00080215

B+COM(ビーコム) SB6X

  • 価格:¥34,800(税抜)
  • 通信距離:約1.4km
  • 通話可能人数:4人
  • 簡単グループトーク「B+LINK」
  • Extreme 3Dノイズフィルター
  • 次世代USB規格「USB-Type-C」に対応
  • 好きな音楽やナビ音声を聴きながらライダー同士で会話ができる、「聴きトーク」

3-2. ビーコム SB5X

  • 価格:¥34,200(税抜)(7月8日時点)
  • 通信距離:約1.4km
  • 通話可能人数:4人
  • Extreme 3Dノイズフィルター
  • 好きな音楽やナビ音声を聴きながらライダー同士で会話ができる、「聴きトーク」

3-3. ビーコム SB4X

  • 価格:¥24,000(税抜)(7月8日時点)
  • 通信距離:約1.4km
  • 通話可能人数:4人

3-2. ビーコムのペアリングで仲間同士の通話を可能に!

信頼性のある通信方式であるBluetoothを使用し、安定した通信が可能なビーコムのペアリング。最新技術である「B+LINK」を搭載したSB6Xなら、大人数のツーリングでも簡単ペアリングで手間がかかりません。

3-3. ビーコム&スマホの連動方法

ビーコムと携帯電話のペアリングはBluetoothで行いますので、一般的なBluetooth機器のペアリング方法と同じで簡単です。ビーコム本体をペアリングモードにして、スマートフォンのブルトゥース設定画面でペアリングを行いましょう。

3-4. ビーコムの取り付け方

基本的にビーコム本体のヘルメットへの取り付けは、ヘルメット側面に挟み込んで固定したベースプレートへ取り付けます。マイクの取り付けは、チークパッドを外して配線を裏面に通す方法で、配線が見えずにすっきりとした仕上がりになります。写真付きの説明が公式サイトに掲載されていますので、初めての方でも取り付けは分かりやすいです。

3-5. ビーコムの評判・口コミ

ビーコムは会話が聞き取りやすい、と音質に関して良い評価が多いです。また、ヘルメットに着けた時に野暮ったくないとデザイン面でも定評があります。信頼性に関しても、日本製ということで故障したという話も少なく、安心して使用できると選ぶ方が多いようです。

3-5-1. ビーコム SB6Xの評判・口コミ

  • 接続時のB+LINKの一発接続が優れものです。一度繋げるとリンクが切れても近づけば自動で繫がります。この機能はとても楽だし便利ですね
  • SB4Xから乗り換えです。非常に音が綺麗です。音楽を聞くにもクリアです。
  • 会話してない時の雑音が無い。物凄くクリアでつながっていないのか相手に確認取ってしまうほど

3-5-2. ビーコム SB5Xの評判・口コミ

  • 仲間3人で使用しています。バージョンアップして、やっと普通に使えるようになりました。しかし、接続した順番で走らないと上手く聞き取れません。音は格段に良くなりました。電話も60km以下であれば問題ありません。
  • 導入コストは安くありませんが、内容については非常に満足しています。Bluetoothで携帯通話した際にはこちらのエンジン音や風切り音も無くクリアに聞こえているそうです。

3-5-3. ビーコム SB4Xの評判・口コミ

  • 雨天時に何度も使用していますが、防水性は問題なかったです。オフメットだから口元に水が入ってきますが、電話をしてみたところ問題なく使えました。
  • 音質は全く問題ありません。パッドを挟むことで耳とスピーカーの距離を調節できるので好みによって変えられます。
  • 会話(3人同時通話)は下道の走行や、高速でも80〜100程度なら問題ないですが、それ以上や、周りの環境などにより音が割れたり、飛んだりして全然会話にならなくなることがありました。1対1の通話であれば問題ないかもしれません。

3-6. ビーコムのよくある不具合は?

スマートフォンとの連携をする際に、機種やOSのバージョンによっては繋がりにくく、頻繁に切断するケースが報告されています。ビーコム本体側の問題だった場合は、バージョンアップで改善出来ますので、アップデート情報をチェックしてみましょう。

3-6-1. ビーコム SB6Xの不具合

インカム通話中に、馬が走っている様な一定のリズムノイズが発生する事例がありましたが、アップデートで改善されています。

3-6-2. ビーコム SB5Xの不具合

初期ファームウエアでは

  • 4台でのグループ通話が不安定
  • スマートフォンナビアプリの音声が切れる

などのバグが多数ありましたがアップデートにより改善されています。

3-6-3. ビーコム SB4Xの不具合

iPhoneに接続できない不具合が発生していましたが、アップデートによって改善されています。

3-7. ビーコムの取り付け方法は簡単?取り付けかガイド

①ベースプレートを組み立て、ヘルメットに挟み込んで取り付けます。(貼り付けベースタイプを使用する場合は面ファスナーをヘルメットに張り付ける)

②ヘルメットのチークパッドを取り外し、耳部分の窪みにスピーカーを取り付けます。配線を内装の内側に納めます。

③チークパッドを取り外し、マイクを取り付けます。配線を内装の内側に納めます。

④ベースプレートに本体を取りつけ、配線を接続します。

※公式サイトに写真付きの取り付け説明があります。参考にしてください。

3-8. ビーコムのアップデート方法は簡単?

ビーコムのアップデートには、パソコンが必要になりますが、一般的なパソコンの操作が出来る方ならそう難しいことはありません。公式サイトからアップデートプログラムをダウンロードして、パソコンとビーコム本体を接続してアップデートプログラムをインストールします。

4. SENA(セナ)の特徴・スペック

4-1. SENA 30K

SENA (セナ) 30K シングルパック バイク用インカム Bluetooth インターコム 30K-01 [並行輸入品]

SENA (セナ) 30K

  • 価格:¥39,400円(税別)
  • 通信距離:約2km
  • 通話可能人数:4人
  • FMラジオ機能
  • Sena Mesh Intercom技術

 

4-2. SENA 10シリーズ(10S)

SENA(セナ) バイク用インカム Bluetooth インターコム 10S シングルパック 10S-01 0410001U

SENA(セナ) バイク用インカム 10S

  • 価格:¥27,400円(税別)
  • 通信距離:約1.6km
  • 通話可能人数:4人
  • Bluetooth4.1
  • HDオーディオシステム
  • FMラジオ機能

 

4-2. SENA 10シリーズ(SMH10)

【並行輸入】Sena SMH10-10 Motorcycle Bluetooth Headset ヘッドセット/Intercom インターコム

SENA(セナ) SMH10-10

  • 価格:¥23,400円(税別)
  • 通信距離:約0.9km
  • 通話可能人数:4人
  • Bluetooth3.0
  • FMラジオ機能

4-3. SENA 20シリーズ(20S)

SENA(セナ) バイク用インカム Bluetooth インターコム 20S 20S-01 シングルパック 041001D 正規品

SENA(セナ) 20S

  • 価格:¥33,400円(税別)
  • 通信距離:約2.0km
  • 通話可能人数:8人
  • Bluetooth4.0
  • FMラジオ機能

4-2. SENA(セナ)のペアリングで仲間同士の通話を可能に!

SENA(セナ)のペアリングは機種によっては最大8人同時通話が可能と、大勢でのツーリングに対応しているのが特徴です。大人数でのツーリング時も、仲間外れにならずみんなでワイワイ楽しめちゃいます!

4-3. SENA(セナ)&スマホの連動方法

セナと携帯電話のペアリングはBluetoothで行いますので、一般的なBluetooth機器のペアリング方法と同じで簡単です。セナ本体をペアリングモードにして、スマートフォンのブルトゥース設定画面でペアリングを行いましょう。

また、SENAアプリを使用してスマートフォンから通信の設定を行うことも可能です。

4-4. SENA(セナ)の取り付け方

SENAインカム本体のヘルメットへの取り付けは、本体のクランプユニッでヘルメットに挟み込んで取り付けます。スピーカーは、ヘルメット外側を這わせますので、配線をヘルメット内部に通す必要がなく簡単です。写真付きの説明が公式サイトに掲載されていますので、初めての方でも取り付けは分かりやすいです。

4-5. SENA(セナ)の評判・口コミ

一昔前は、安価で性能はそれなりという評判だったSENAですが、最近は多機能高性能モデルもラインナップしています。海外製造について不安視するユーザーも居るようですが、メーカー保証と対応はしっかりしており安心して使用する事が出来ます。

4-5-1. SENA(セナ) 30Kの評判・口コミ

  • 立ちあがり起動が速い!
  • 日本語なので非常にわかりやすい。
  • これ一つで、ラジオ聞けてスマホの音楽も電話も出来る優れもの。バイクに乗りながら会話も楽しめる。

4-5-2. SENA(セナ) 10シリーズの評判・口コミ

  • 扱いが難しいかな?と思ったけど直感的に操作できて動作も早くサクサク動いてくれます。
  • インカムの欲しい機能を1台に集約 最高の商品です。特に電話機能は相手に「運転中であることが分からない」と好評でした。

4-5-3. SENA(セナ)20シリーズの評判・口コミ

  • 今まで使っていたインカムより格段に作りも性能も良く音量も大きく音質も比べ物にならないくらい高性能でした。
  • 本体を2回タップして「music」と話すと音楽再生、「FM radio」と話すとFMラジオなどが瞬時に切り替えができるのでとても便利に使っています

4-6. SENA(セナ)のよくある不具合は?

スマートフォンやインカム同士の接続不具合などが良く報告されていますが、ほとんどはアップデートで改善されます。不具合を感じたらまずはアップデート情報を確認しましょう。

4-6-1. SENA(セナ) 30Kの不具合

  • GPS音声案内機器との接続不具合
  • Meshインターコム通信の改善
  • オーディオマルチタスクおよびスピードダイヤル機能の不具合

などが確認されていますが、公式アップデートで改善されています。

4-6-2. SENA(セナ) 10シリーズの不具合

  • 電話着信時のバグ
  • ミュージックシェア機能のバグ
  • インターコム通話のバグ
  • iPhone用Senaアプリとの接続バグ

などが確認されていますが、公式アップデートで改善されています。

4-6-3. SENA(セナ)20シリーズの不具合

  • 一部のスマホとのペアリングバグ
  • ミュージックシェア機能によりノイズが発生する不具合

などが確認されていますが、公式アップデートで改善されています。

4-7. SENA(セナ)の取り付け方法は簡単?取り付けかガイド

①クランプユニットを緩めてヘルメットに挟み込みます。機種によってはクランプユニットが本体と一体化しています。

②マイクの向きを調整

③メインユニットを装着する

※公式サイトに写真付きの取り付け説明があります。参考にしてください。

4-8. SENA(セナ)のアップデート方法は簡単?

SENAのアップデートは、パソコンとインカム本体を接続して行います。

マネージャーソフトをパソコンにインストールして、本体とインカムを接続すれば、ソフトが自動でファームウエアを診断してダウンロードしてくれます。パソコンをお持ちで、基本的な操作が出来る方なら難しい操作は必要ありません。

5. ビーコム、セナ、どっちがいい??インカム選びの答え

機種にもよりますが、それぞれの特徴からどちらが合っているのかまとめてみました。

【ビーコムが合っている方】

  • 音質を求める方
  • 複数人でのツーリングが多く、ペアリングに手間取りたくない方
  • 信頼性の高い機種を探している方

【セナが合っている方】

  • 4人以上でのツーリングを良く行う方
  • ツーリング時に仲間と距離が離れる方
  • ラジオを聞きたい方

インカム選びの際は、自分が良く行うツーリングの状況をまとめてみましょう。

人数、場所、電話をするのか?音楽をメインに聞きたいのか?など、出来る限り詳細なツーリングの様子をイメージして、必要な機能を絞り込んでいきましょう。

まとめ

バイクインカムの選び方、参考になりましたでしょうか?一度使うと手放せなくなるほどの利便性・楽しさを味わえるバイクインカム。ぜひ手に入れてツーリングをより楽しみましょう!

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