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なぜライダーはいつも革ジャンを着ているのか?しかも夏でも?

2022.1.27
ステイライダー編集部

ライダーがいつも革ジャンを羽織っているのはなぜなのでしょうか?結論から言うと、カッコいいからです。でも、ただそれだけはありません。

カッコいい上に、実は防風性に優れていたり、摩擦に強かったり、クッション性があったり、それでいて柔軟性があり体に自由が効く。万が一転倒した際にも保護性が他の生地よりもある、というのが理由です。

ここでは、レザージャケットの歴史からライダーがいつも、しかも夏でも革ジャン着ている理由と、ライダーにとっての革ジャンの魅力について迫ってみましょう。

革ジャンの始まりは、1910年頃の第一次世界大戦

いわゆる革ジャンスタイルの発祥は、第一次世界大戦時のドイツ空軍のパイロットだと言われ、ブラウンのレザージャケットだったそうです。

ドイツ空軍のパイロットが防寒防風用に着用

 

 

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第一次世界大戦中のパイロットたちの職場は上空のため、温度が著しく低下します。また当時の飛行機は外気を遮断できるような作りにはまだ至っていませんでした。そのため、上空でも体温を維持できるように採用されたのがレザーという素材です。

第二次世界大戦ではボンバージャケットとして爆撃機搭乗員の定番に

その後、ボンバージャケットとして戦闘機乗組員の定番のジャケットへと発展します。アメリカの爆撃機搭乗員のフライトジャケットがボンバーと言われるのは、爆撃機の目的でもある爆弾搭載で爆弾を投下する乗組員はBomber(ボマー)と呼ばれていました。Bomberは読んで字の如くボンバーとなります。

やはり上空での任務は氷点下となり、ヘビーゾーンと呼ばれるエリアでは−10〜-30度になるため防寒性と実用性の高いウェアとして発展しました。

今日においても、ボンバージャケットはファッションスタイルのひとつとして定番アイテムとなっています。

バイクレーサーが着ているレーシングスーツはレザー素材

100年前から、レザーは過酷な環境下で働く人の衣服として長らく採用され続けています。バイクレースのレーシングスーツもいまだにレザー素材でできています。

 

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安全性ではレザー素材がまだまだ健在

これだけ化学繊維の技術発展を遂げた現代においても、レースのような限界値でのパフォーマンスが求められる現場でもレザー素材が起用されていることからして、やはり安全性と実用性の両方をそなえているからと言えます。

革ジャンは万が一の転倒時にライダーの体を守ってくれている

材質で見た時に。合皮と本革とではまず摩擦に対する耐久性が大きく異なります。ライダーが転倒した時にはまず地面に体が擦り付けられることになり、その際にライダーの体を保護するのに優れているのはやはりレザーです。

今では、レザージャケットの他にも、化繊素材でパッドやクッション入りのジャケットもありますが、究極の形としてのレーシングスーツにレザー素材が使われているところからすると、やはり安全面でもレザー素材がこの先もまだ活躍しそうです。

でも夏場の革ジャンってどうなの?

普段着として夏場に革ジャンは間違いなく暑いでしょう。そして、バイクに乗っている時の革ジャンもまた暑いことに変わりはありません。

ただし走行中は風を受けます。特に、標高の高い高速道路や山間部での走行は思いのほか夏場であったとしても体が冷えがちなので革ジャンでも十分過ごせます。

暑さの問題はあるのですが、それ以上にやはり体を保護するアイテムとしは非常に心強いのが革ジャンです。

各メーカーがいろいろなモデルを提案してくれています。夏場でも快適に過ごせるように、パンチングメッシュ加工がしてあるもの、ベンチレーションシステムで通気がしっかりできるものなど。

夏であっても革ジャンはライディング時には重宝するのです。

防風・耐風効果で体力を温存する

バイクでの走行中は風を体に受けるので思い他体力を消耗しています。実は、着ている衣類のハタ付きだけでも体力を奪われます。

その点で、革ジャンは一般衣類よりも肉厚な材質で体にフィットするものを着用することで風によるハタ付きがありません。

またレザーには、過去のパイロットたちに必要だった防風効果があることを忘れてはなりません。ライディングが想定されたジャケットであれば、風の侵入を防ぐような作りになっています。

ダブルのライダースジャケットは、ジップアップでフロントを閉じた状態にしたときに、生地が二重(ダブル)になります。これは非常にありがたい機能です。心臓部や内臓がある腹部に冷たい風が入り込むと長くは走行できません。これを防ぐ仕様になっています。

バイクでの快適な旅をするには、いかに体力を温存できるか。これにかかっています。

ライダースジャケットの歴史と時代背景

経年とともに楽しめるエイジングの味わい

バイク旅に欠かせないジャケット。レザージャケットの場合には、エイジングという楽しみが加わります。

旅をすればするほど、着込めば着込むほど、訪れた先々の空気とあなたの旅の記憶がジャケットに染み込み味わいとなり、個性を解き放つようになります。

革はとくに、着用回数を重ねるごとに体の形にフィットしてくるため、着心地もよくなります。そうして手放せない貴重な一着のジャケットとなっていきます。

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