グループツーリングやタンデムの際の意思の疎通に非常に便利なインカム。その中でも非常に評判の良い、B+COM(ビーコム)をご存知でしょうか。この記事ではB+COM(ビーコム)とは何なのか、そしてオススメのモデルの詳細および使用法を紹介させて頂きます。B+COM(ビーコム)があると非常にツーリングの楽しみも広がり、ただでさえ楽しいツーリングがより楽しいものになります。是非この記事をチェックしてB+COM(ビーコム)の導入を検討して見て下さいね。
1. B+COM(ビーコム)って何?
ヘルメットに装着可能なインカムと呼ばれる通信機器の一つです。走行中のライダー同士で会話ができたり、後ろに乗っているタンデムライダーと会話を楽しむことができます。
iPhoneなどのスマホとペアリングすれば、走行中の通話も可能になります。その他、音楽やラジオ、ナビなどの音声も非常にクリアな音声で聞くことが出来ます。
2. B+COM(ビーコム)SB6Xの機能について
早速B+COM(ビーコム)SB6Xにはどんな機能が備わっているのか紹介します。
2-1. スペック情報
- Bluetooth: Ver. Bluetooth 4.1
- 使用可能時間:16時間
- 使用最大人数:4人
- 充電時間:約2時間
- 端子:USB Type-C(充電、スピーカー)
- microUSB(マイク入力、充電は不可)
- 本体サイズ:W106 × H45.7 × D24.9 ※アンテナ部除く
- 本体重量:53g
- 防水性能:IP67相当
- 電波到達範囲:最大約1.4km
防水性も優れているため電子機器でありながら突然の雨でも安心できます。
2-2. SB6Xの主な特徴や機能をわかりやすく
「スペックだけ見てもイマイチよくわらん」そんな声が聞こえてきたので、以下にまとめてみました。
①30秒でグループ通話開始!楽チン・ペアリング機能
B+LINK機能と言われるB+COM独自技術が搭載されています。SB6Xを装着したヘルメットを被ったまま、仲間同士で集まって、同時にペアリングアクションを行えば30秒でペアリング完了です。
②離れて切断されても自動で再接続してくれる
峠道で少し距離が空いてしまった場合や、高速道路でかなり距離が離れてしまった場合など通信圏外になり接続が切断されることがあります。通信圏内に再び入ってしまえば自動で再接続される機能があります。
③高音質スピーカーでクリアな音声
SB6Xは、L側とR側のスピーカーに対しそれぞれ独立したグランドを設けることで高音質なステレオサウンドを可能にした製品です。
④音楽を聴きながらでも会話ができてしまう
「聴きトーク」という嬉しい機能があります。グループ通話中であっても音楽やラジオ、ナビなどの音声を聞くことができます。また会話中でも音楽の停止やスキップなども出来るユーザーにとってはわがままに楽しめる機能が満載です。
3. B+COM SB6Xの使い方
3-1. SB6X パーツ説明
B+COM1 ボタン:本体上部についているボタン
<使用シーン>
- B+LINK のペアリングと呼出(1+2 ボタン)
- B+LINK 通話中の ON/OFF
- 他のB+COM1ボタンとB+COM1ボタンとのペアリングおよび切断 / 再呼出
- マイクの ON/OFF 操作
B+COM2 ボタン:本体下部についているボタン
<使用シーン>
- B+LINK のペアリングと呼出(1+2 ボタン)
- 他のB+COM2 ボタンとB+COM2ボタンとのペアリングおよび切断 / 再呼出
- 電池残量確認時
ボリュームダイヤル:本体側面部についているダイヤル式のボタン
<使用シーン>
デバイスボタン:本体側面についているボタン
<使用シーン>
- 電源のON/OFF
- 携帯電話、ハンズフリー機との同期
- 携帯電話の発着信や通話終了時の操作
3-2. 電源の入れ方・切り方
電源ON:デバイスボタンを長押ししたまま、ボリュームダイヤルを『上』に1秒間回しホールド。
電源OFF:デバイスボタンを長押ししたままボリュームダイヤルを『下』に1秒間回しホールド。
3-3. B +COM(ビーコム)同士のペアリング方法
SB6X同士の場合
まずはSB6X同士でペアリング初期登録をしましょう。
- SB6Xのアンテナをロックが掛かるまで開いてください
- 電源をONする
- B1ボタンとB2ボタンを同時に3秒間長押し
- ペアリングモードになります
- どれか1台のSB6XのB1ボタン&B2ボタンを同時に押す
- あとは順番に接続するのを待つ
※ペアリング済み(初期登録済み)のSB6Xでペアリングを行う場合
- 全員のSB6Xのアンテナをロックが掛かるまで開いておく
- どれか1台をB1ボタンとB2ボタンを同時に押して呼び出す
- 順次接続されるのを待つ
SB5X・4Xに接続(1人目):
- SB6Xのアンテナをロックが掛かるまで開いておく
- 電源をON
- B1ボタンを3秒間長押し(※B2は二人目のペアリングに使用)
- SB5X(あるいはSB4X)の操作をはじめる
- SB5Xの場合:電源ONの状態で本体上部のB1ボタンを3秒長押しを2回
- SB4Xの場合:電源ON状態で本体上部のB1ボタンを6秒長押しして自動で通話が始まれば完了
SB5X・4Xに接続(2人目):
- SB6Xのアンテナをロックが掛かるまで開く
- 電源をON
- B2ボタンを3秒間長押し
- SB5X(あるいはSB4X)の操作をはじめる
- SB5Xの場合:電源ONの状態で本体上部のB1ボタンを3秒長押しを2回
- SB4Xの場合:電源ON状態で本体上部のB1ボタンを6秒長押しして自動で通話が始まれば完了
3-4. B+COM(ビーコム)とスマホとペアリングする方法
スマホのBluetoothでペアリングを行います。
- SB6Xの電源がOFFになっていることを確認
- デバイスボタンを押したまま、ボリュームダイヤルを『上へ』4秒間ホールド
- 次はスマホの操作→BluetoothをON
- スマホ画面上で登録可能な機器リスト「B+COM 6 V○」を選択
- スマホ画面上『接続済み』等の表示がでれば接続完了
3-5. グループトーク時の操作方法
- 音量調整をしたい:ボリュームダイヤルを1クリックずつ回しましょう
- 通話のON/OFF:
- OFFにしたい:接続中のボタン(B1かB2)を1回押すと通話を終了できます
- 再度ONにしたい:接続したいボタン(B1かB2)を1回押すと通話を再開できます。
- ペアリング済みの状態にしてある上で、SB5X/4Xの6Xとペアリングしたボタン(B1かB2)を押す
- 自動で接続されたら通話可能です
3-6.B+COM(ビーコム)電池残量の確認方法
B+COM 2ボタンを2回クリックすると電池残量を確認することが出来ます。
- 電池残量80%以上:LEDランプ→青1秒間点灯
- 電池残量50%以上:LEDランプ青+赤1秒間点灯
- 電池残量30%未満:LEDランプ赤1秒間点灯
- 充電がすぐに必要:LEDランプ赤2回点滅
ツーリングの前日には、しっかりと充電をしておけば安心です。
3-7. リセット方法
上手くペアリング出来ない、ボタンを押しても反応が無い場合が時々あります。そんな時は一度リセットしてみましょう。
ALLリセット(全ての登録情報、設定が、出荷状態に初期化)
- 電源をOFFにする
- B1ボタン、B2ボタン、デバイスボタンを同時に3秒間長押し
- リセット完了
4. ナビ音声をB+COMで聴くには?
SB6Xではスマホなどのナビの音声を聞けるので重宝します。
- 使用するスマホなど、ナビ機器をペアリング
- バイクナビやバイクレーダーの音声案内を開始(スマホのナビの場合も同様です)
- SB6Xからナビ音声が流れてきます
同期が完了していない場合は、3-4の項目で同期方法を確認してみましょう。
5. 最近機能をインストール!B+COM(ビーコム)アップデート方法
SB6Xをアップデートするためには、パソコンとの接続、そしてインターネットが必要です。
- B+COM(ビーコム)製作メーカーのサインハウスにてプログラムをパソコンにダウンロード。
- 作業前に必ずアップデートマニュアルを確認
- B+COM(ビーコム)をパソコンに接続
- アップデート開始
詳しくはサインハウスのアップデートページをご覧ください。
6. B+COM(ビーコム)を歴代モデル
参考としてこれまでのB+COM(ビーコム)歴代モデルを古い順に並べてみました。
- SB203(初代)
- SB213
- SB213.EVO
- SB4X/Lite
- SB5X
- SB6X
7. インカム選びにB+COM(ビーコム)ってどうなの?みんなの評判は?
これまでのB+COM(ビーコム)は、グループツーリングに利用している方からは、評判は良かったのですが、たまにしか使わず、たまにペアリングが上手く行かない、面倒だという声も聞かれました。
SB6Xに導入されたB+LINKの技術でペアリングが非常に簡易化されることになり従来製品の問題が解決される結果となりました。
また音声品質にも定評があり多くのユーザーを獲得しています。SNSやAmazonで実際のユーザーの口コミなど参考にしてみるとよいかもしれません。
<<バイクツーリングの通話やナビ音声で活躍する B+COM XB6X の詳細>>
B+COMがあるとツーリングはどれだけ楽しくなるのか?
インカムがない時代には、無線機を使ってみたり、またハンドサインというアナログな手段でコミュニケーションをしていました。
タンデムツーリングでもライダーが後ろを向いて大声をだしてタンデムライダーに情報を伝える、なんていうことも多々ありました。
でもB+COMのような高音質のインカムがあることで悪路や落下物などのライダーにとって必須の情報を瞬時に共有できたり、トイレ休憩の希望を出すことで余計な我慢をせずにすむことを考えただけでも随分と快適になります。
ナビ音声をダイレクトに聞き取れるという点でも道に迷う心配も減ります。
こうしたストレスを減らしてバイク旅の楽しさに集中させてくれるという点でB+COMがあれば数倍も楽しくなります。
筆者もB+COMを長年利用していますが随分と重宝しています。いろいろなインカムがありますがB+COMも選択肢にいれて検討してみるとよいでしょう。
動画でB+COMの基本操作をみる