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バイクの半クラッチをマスターする5つのコツ

2020.7.16
ステイライダー編集部

初心者の方にとって半クラッチはとても難しい操作ですね!教習所では練習時間が限られているので、なかなかマスターできずに卒検に臨む方も多いと思います。また、教習所を卒業できたとしても苦手意識を持ったまま公道に出ている方も多いのではないでしょうか。

半クラッチに限らずですが、バイクがどのように動くのか、機械としてどのように扱えば良いのかを理解した上で練習することが上達への近道です!

今回は、半クラッチが上手くできない主な原因を解説し、それらの対策と上手くなるためのコツをお伝えします。

バイクの半クラッチがうまくできない原因はこれ!

半クラッチが上手くできない状況や原因はいくつかあります。状況別に原因を探っていきますが、半クラッチという操作だとしてもクラッチ操作をする左手だけ気にしていれば良いわけではありません。バイクは両手・両足を使って操作するマシンですので、自分が半クラッチができない原因はどこにあるか、いろんな角度から分析してみてください。

①エンストしてしまう

半クラッチが上手くできずにエンストしてしまうことも。教習所でこのような経験をしていると公道にでたときも不安になってしまいますよね。半クラッチ時にエンストしてしまう原因は

  1. アクセルの開きが足りない
  2. クラッチ操作が荒い

この2つが考えられます。

エンストしてしまうことでバランスを崩して立ちゴケしてしまうこともあります。半クラッチの際にエンストしてしまう原因は以下の通りです。

 

アクセルの開きが足りない

クラッチ操作が荒い

②ガックンガックンしてしまう

ガックンガックンしてしまう原因は

  1. アクセル操作が荒い
  2. クラッチ操作が荒い

この2つが考えられます。バイクの操作が荒くなってしまっていることが原因ですね。決して雑に扱っているつもりではなくても、最初の慣れないときは荒い操作になってしまいがちです。

ガックンガックンすると焦ってしまい余計に操作が荒くなってしまいます。特に初心者ライダーは落ち着いて優しい操作を心がけましょう。また、緊張すると焦りが出るだけでなく体も硬くなってしまい思ったようにバイクを操作できなくなってしまいます。

 

アクセル操作が荒い

クラッチ操作が荒い

身体に力が入り過ぎ

 

③走り出しでフラつく

バイクが走りだすときにフラつく原因は

  1. アクセルの開きが足りない(パワーが不足)

が考えられます。

フラつくのが怖くなると本能的にクラッチを切ってしまったりアクセルを戻してしまい、余計にバランスを崩してしまいます。アクセルを開けて思った以上に進むことが怖い場合は、アクセルワークだけでなくリアブレーキを使いながら走り出しのバランスを取りましょう。

 

アクセルの開度不足

リヤブレーキを使っていない

 

④低速走行に苦手意識を持っている

半クラッチをする状況は走り出しや低速で走っているときです。バイクは走り出すと操作も少なく、安定して走ることができますが、低速走行の方がバランスを取りにくく操作が難しいです。この低速走行に苦手意識を持ってしまうことでいろいろなことを考えてしまい思ったように操作できなくなってしまいます。苦手意識を持ってしまう原因は人それぞれだと思いますが、代表的な原因と対処法をお伝えします。

立ちゴケしてしまった

立ちゴケをしてしまう原因もさまざまですが、立ちゴケを経験するとその不安から苦手意識を持ってしまいがちです。立ちゴケしないことに越したことはないですが、立ちゴケしたことで気付くこともあります。失敗の経験は必ず上達につながりますので、半クラッチの練習をたくさんやって操作に慣れていきましょう。

怖いが先行してしまう

低速走行の不安定の状況はどうしても怖さが先行してしまいます。僕自身も免許取り立ての頃は走り出しが怖くて「信号で引っかからないでくれ」と願って走っていました…。これも慣れてくれば怖さはなくなりますが、まずは自分のバイクがどのように動くのかをしっかりと把握することが重要です。たくさん半クラッチの練習をして、感覚を掴んでください。

練習不足で自信がない

教習所では免許をとるために練習をしますが、正直、その練習だけでは十分ではありません。中には不安があるかなでも合格してしまった、という方も多いはず。思い切ってバイクの練習ができる場所はなかなかありませんが、それでもできることは、交通量が少ない道を何度も走ることです。

HONDAやYAMAHAはバイクレッスンを開催しているので、そのようなレッスンに参加して練習するのも良いでしょう。バイクノリドットコムでも練習会は行っていく予定ですので乞うご期待!

操作方法がわからない

基本的にはバイクの操作は同じですが、違うバイクに乗ると途端に操作方法がわからなくなってしまうことも。自分のバイクと教習所のバイクでは感覚が違うので、操作方法がわからなくなってしまうかもしれません。この対策としては自分のバイクに慣れ流しかありませんので、たくさん乗ることで不安要素を取り除いていきましょう。

バイクの半クラッチをマスターする5つのコツ

①アクセルは優しく

アクセルは優しく操作しましょう。優しくというのはアクセルを開けたり閉じたりしてぐわんぐわんせずに、雑に扱わないというイメージで、一定の回転数を維持できるように操作します。優しく扱うことと、アクセルを開けないことは違いますので、優しく扱いつつもアクセルはしっかりと開けることが重要です。

止まっているバイクと乗っているあなたの体重を動かすためにはある程度のパワーが必要です。回転数が低すぎるとエンストの原因になってしまうので、自分のバイクがエンストするギリギリの回転数はどのくらいか知っておくだけでも安心です。タコメーターを見ながらエンストするギリギリの感覚を覚えておきましょう。

ちなみに、中には半クラッチのときに低回転だと繋がりにくいバイクもあるようです。そのようなバイクは、アクセルを煽ってある程度の回転数を保ちつつクラッチ操作を行うことがポイントです。

また、バイクが自分の思いとは違う動きをしないようにリヤブレーキを軽く踏んでおきます。ある程度アクセルを開けてもリアブレーキを踏んでいればバイクは動かないので安心してください。※リアブレーキの使い方はこの後詳しく解説します。

②クラッチも優しく

クラッチを繋げることを「クラッチミート」と言いますが、クラッチミートのときは「ジワーッ」と繋げることを意識してみてください。

クラッチレバーを完全に切った状態(握った状態)から、徐々に握る力を緩めていくとあるところでエンジン音が低く小さくなります。このエンジン音の聞き分けがポイントで、音が小さくなるタイミングでクラッチが繋がりだします。このとき、音だけではなくリヤサスペンションが少し沈み込むのがわかると思いますので、お尻の感覚にも意識してみてください。

初心者ライダーの方は、このときにアクセルを戻してしまう(閉じてしまう)ことが多いですが、回転数は一定に。戻してしまう癖がある方はあえてアクセルを開けることを意識すると上手くいきます。

このときはまだリアブレーキを踏んでいる状態です!リアブレーキを踏んでいればバイクは進まないので安心してください。徐々にリアブレーキを緩めると走り出します。走り出しても、ここでクラッチレバーを一気に離さないように!一気に離すとエンストしてしまいます。走り出しはアクセルもクラッチも優しく、ですね。

クラッチの調整も重要!

バイクは自分の体格に合わせて各パーツを調整できることを知っていましたか?「フィッティング」と言われることもあるように、あなたの体にフィットさせることで操作性が格段によくなります。

クラッチレバーも調整できるパーツの一つで、クラッチが遠いと感じたら自分の手の大きさに合わせて近くに調整してみてください。手がつけれてしまうとクラッチの操作が荒くなりがちです。

レバーの位置を調整出来るダイヤルが付いているバイクは自分の手の大きさや握力に合わせて調整してくださいね。

③リヤ・ブレーキを上手く使う

発進時、低速走行ではリアブレーキの使い方がとても重要になります!リアブレーキを上手く使えるようになると安定感が増し、ご自身でもそれを実感できるはずです。

使い方として、速度の調整はリヤブレーキだけで行います。アクセルの開け閉めではなくリアブレーキで調整です。

右足は常にブレーキペダルを軽く踏んでいる状態を保ちましょう。実はこの動作がとても重要で半クラッチが上手くなるポイントで、低速走行のときはリヤブレーキを常に軽く引き摺って走るとバイクは安定します。

④自然な乗車姿勢をとる

意外と重要なのが乗車姿勢です。

教習所でも口酸っぱく言われてきたと思いますが、バイクを安定させるためにはニーグリップが重要です。ただ、このニーグリップをするためには自然な乗車姿勢を取らなければ、グリップすることができません。

ハンドルの位置が遠過ぎたり、ステップが窮屈になっていると、不要に力が入ってしまい適切な操作ができなくなってしまいます。ハンドルやステップの位置が合わないと思ったら、自分に合うように調整できるので、バイクを購入したお店でフィッティングをしてもらうことをおすすめします。

⑤目線の使い方が上達のカギ!

バイクに乗り始めのときは余裕が持てずになかなか意識できないかもしれませんが、実は目線の使い方を覚えるとバイクは格段に上達します!僕自身も目線の使い方がわかるようになってから、バイクに乗りこなせるようになりました。

具体的には、「行きたい方向を見る」ことがとても重要です。恐怖感からか、目線が下に行きがちですが、目線が下がるほど安定しません。教習所の一本橋で、「常に一本橋の先の方を見ましょう」と言われた方も多いのではないでしょうか?安定して走るためには目線が重要なんですね。

半クラッチの使い方にも関連していて、半クラッチに慣れていないからといって左手に目が行ってしまうと目線が下がりグラグラして不安定になってしまいます。左手、右手の使い方はあくまで感覚重視で、目線は必ず行きたい方向に向けましょう。

ちなみに、交差点の右左折や峠などのワインディングロードが苦手という方は、この目線の使い方を意識すると走りが格段に上手くなり苦手意識もなくなります。目線は常に行きたい方向へ。極端に頭を90度向けるぐらいでも良いです。

頭を向けると自然と肩、腕も行きたい方向に向き、自然とハンドルが切れます。

目線の使い方は普通の交差点でも実践できるので、ぜひ試してみてください。

公道で半クラッチを使うのはどんなとき?

①住宅街・狭い道・歩道がない道

公道は教習所と違って危険がたくさんあります。教習所のシミュレーター教習のような、ありえない飛び出し方をする人は本当にたくさんいます…。また、バイクは四輪車と違ってブレーキをかけてもすぐに止まることができません。

そういった特性から、狭い道など危険が予想される場所では半クラッチを使いながらゆっくりと走るように心がけてください。このとき「半クラッチをマスターするコツ」でもお伝えしたようにリアブレーキを意識しておくと、何か危険があってもすぐにブレーキをかけることができます。

②渋滞にハマったとき

渋滞にはまったときこそ半クラッチの練習にはぴったりです。バイクはオートマの四輪車と違って低速走行に限界があります。そのため、前の車にずーっとついていくのではなく、低速での発信停止が頻繁に行われますね。このときこそ、半クラッチの練習だと思ってください。最初は左腕が疲れると思いますが、不思議と慣れてきてそこまで疲れなくなりますよ。

とはいえ、渋滞回避できればそれに越したことはないので、ツーリングに出かける際は交通量が少ない時間がおすすめです。

半クラッチはバイクの基本!コツをつかめば心配無用!

バイクは両手両足を使って操作する機械で、自分の体の使い方一つで動きがスムーズになり格段に乗りやすくなります。なので、半クラッチが上手くなる一番のポイントはバイクと仲良くなることです。乗れば乗るほど上手くなりますし、愛着を持つためにできる範囲のメンテナンスは自分でやることも有効です。

その上で、ここでお伝えしたコツを意識すると上達が早くなります。ポイントをまとめると、

  1. アクセル、クラッチは優しく操作する
  2. リアブレーキの使い方を積極的に使う
  3. 目線の使い方を覚える

この3つを意識してみてください。バイクに乗らないときでもイメージトレーニングをして頭の中で練習してみてくださいね。

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