バイクが手に入ったら、次は「ガレージライフ、楽しそうだなぁ」と新たなを夢を描くものです。
巷ではたくさんのガレージライフを送っている人がいて、そんな彼らを見ながら「こんなガレージライフは夢のまた夢」として、どこか他人事のように叶わないものとして見てしまいます。
でも、夢をみるのは自由だしお金も一切かかりません。夢をみている矢先に、低予算型のDIYガレージキットがある、と知ったらどうでしょうか?
今回は、夢のガレージライフに一歩近づけるガレージキットについてどんなものがあるのが一緒に探してみたいと思います。
『低予算で』という条件付きになると、DIYがまず候補にあがります。経費は材料費だけで、人に任せる工賃の部分を自分でやることで予算を抑えることができます。
まずは初心者でも作ることができるような簡単なガレージキットから紹介しましょう。こうしたキットのよいところは完成図が明確で、必要な材料が適切な大きさにカットされた状態なので組み立てるだけだということです。
とは言え最低限の道具や技術が必要になる場面も多数あります。気に入ったガレージが本当に自分の手でできるのかまでしっかり吟味しながらチョイスしてみましょう。
ランカスターバイクガレージ LANCASTER BG 6×8
開口サイズ横幅1.4m、観音開きのドア。入り口が広いことでバイクをスムーズに出し入れすることが可能です。バイクを1台保管するには十分の大きさです。コンパクトな作りですが部屋としてのアレンジもカッコよくきまります。
開口サイズ横幅1.2m。こちらも観音開きのガレージでバイクの出し入れがしやすい作りになっています。この扉はオプションでシャッターにすることも可能。高さも最高位が約2.7mで、小窓をつけることで外からの光を取り入れることもできる仕様です。
開口サイズ横幅約1.6m。バイク2台が余裕で収納できる広さがあります。もしバイク1台であれば、作業スペースを確保できるようなサイズ感です。このサイズくらいから、保管のみという目的から、ライフスタイルのエッセンスも楽しめそうです。
ガルバニウム鋼板で頑丈な作りでありながら木製のようなルックス。耐久性にすぐれた銅板をつかうことで、防火性(英国基準承認済)も兼ね備えます。メンテナンスフリーも魅力のひとつです。
イギリスのガレージブランドだけあり、落ち着いた装いが家の外観を損ねることなく、自然に馴染みます。さらに屋根が片流れになっているため、家の壁の沿って置けば家の一部のようになり、一体感も加味されています。
上下でドアをしっかりロックできる機能はもちろん、オプションでさらに施錠を施こせばセキュリティも向上させることができ保管場所としての安心感もあります。
中にラックを設置しても、まだバイクの出し入れが可能な広さがあり、薄く頑丈なガルバニウムパネルは木材のものよりもコンパクトにおさまります。
寒冷地域や冬季など、結露がおきやすい場合には断熱防止剤も用意されています。天井に貼り付けるだけで結露防止策になります。
イギリスの庭文化として、親子でガレージを組み立てる風習があります。まるでプラモデルを組み立てるように、ガレージを完成させる楽しみを満喫できるキットです。
ルーフ部の高い場所などは一人でやるよりも二人以上で息を合わせながらやるとよいそうです。
事前に組み立て説明書を見ておくことでより具体的な手順を掴んでおくとよいでしょう。
注意事項として、安定性を確保するためにアンカーをうつため、水平な土間コンクリートの上で行うことが推奨されています。
ローケーションによって基礎工事を施すこともあるので、事前に工務店など施工業者に相談しておくと安心して着工できます。
バイク一台分の保管スペース分のメタルシェッドもラインナップにあります。
DIYのスキルがあることが前提のガレージキット。初心者にはやや不安があるかもしれませんが、これはもう大きなプラモデルとして捉えることができればチャレンジに値します。自分で組み立てる利点としては、施工業者に依頼しない分の工賃を浮かせられる点の経済的なメリットよりも、これはもう『自分でガレージを作る楽しさ』を重視したものとしてみるとワクワクしてきませんか?
ここからより本格的なガレージハウスキットを一緒に見ていきましょう!
所さんの世田谷ベースで使用されているバイクガレージとしても知られているモデルです。一般的な工具を使用して約2日で組み立てが完成する仕様になっています。ただし、屋根は重量があるので大人2人での作業が推奨されています。使用される木材はカナダ産のレッドシダー。耐久性もある木材で、さらにペンキを塗ればより耐久性が増します。ペンキの塗り替えは5〜10年の間隔を想定しておくとよいでしょう。
もうワンサイズ大きなサイズのガレージです。こちらも耐久性の高いレッドシダーの木材が起用されています。
シダーシェッドのガレージの組み立てには、ホームセンターで手に入る工具で組み立てができるような作りになっています。
完成後に塗装をする場合には
を用意しましょう。その他、必要なものがあるとすれば基礎用ブロックです。設置する環境に応じてブロックを用意しましょう。基礎を組む時にはしっかり水平をとることが大事です。基礎の時点で水平が取れていないと、ガレージが傾いた状態になります。
一般的な工具で、屋根以外は1人で作業ができる構造だとだんだんできそうな気がしてきませんか?キットのいいところは、全て必要な材料が適切なサイズに製材してあるので組み立てに集中できることが魅力です。
北欧風ガレージで庭の雰囲気も格段に上がります。こちらは「ランカスターバイクガレージ」と同じくらいの大きさで、バイク1台なら余裕をもって保管できます。屋根が急勾配なため組み立ての難易度が多少高く、DIY中級~上級者向けのガレージです。
車1台が余裕で入る大きさのガレージは、店舗として活用している方もいるとか。バイク2台収納しても窮屈にはなりません。オーバードアタイプもあり、自動でドアが開閉できるオプションもあります。
横流れ式ガレージです。休日は1日この秘密基地にこもって、最高のガレージライフが過ごせそうです。小部屋はバイク仲間と談笑するのにちょうどよい大きさです。オプションとしてさらに小屋を横に増設できるキットもあります。
これまでに紹介してきたガレージはDIYキットとして販売されているものでありながらも、基礎工事が必要だったり、複数名で行う必要があったりとハードルの高さも感じてしまいます。
いわゆる夢のガレージライフ、とは少し離れてしまいますがバイクを保管するという基礎的な目的を果たせるガレージも実はあります。
その名もバイクガレージ。テント式のガレージなのですが、耐熱素材のシートで少々マフラーが熱を持っていてもそのまま収納できる、重石にペッドボトルを使用できる、内側にメッシュポケットが付いていていて、簡単な工具やケミカルアイテムを入れておける、など、痒いところに手が届く商品になっています。
ライト型のバイクガレージ『DOPPELGANGER DCC330L-GY 』
これまでに多くの二輪向けの便利アイテムを手がけてきたビーズ株式会社のブランド『DOPPELGANGER』製品ということだけでも十分に信頼のあるアイテムです。
難燃基準をクリアする耐火性の生地であることはもちろん、サイズ展開も複数ありこのテント型のストレージバイクガレージDCC330XL-GYはハーレーやビッグアドベンチャーバイクなど大きなバイクも格納できます。
電源ケーブルを引ける穴も備え、ランタンフックで室内に照明を設置できるため室内でも作業もできるのは嬉しいポイントです。コンクリートの地面に設置する場合には、アンカーボルトで固定すればOK。
なにより、ビーズカイブ式会社の精神としてユーザーに親切であるということがすばらしく、設置に困ったときのガイドもしっかりとわかりやすい資料で用意されています。事前に確認しておくことで、安心して設置に取り掛かることができます。筆者もDOPPELGANGER製の製品を愛用していて、サドルバッグは重宝しています。
ガレージが完成したらいよいよ内装です。内装にはちょっとしたこだわりを与えることでより完成度の高い魅力的なガレージに仕上がります。
バイクを水平に保てるという利点もありますが、ネイキッドバイクやレプリカバイクがこのスタンドに収まると妙にカッコよく見えてきます。このスタンドはテコの原理でリアタイヤが持ち上がるようになっています。左手は左側のハンドルに手をかけて支え、右手はリアシートの下などに手を配置します。そして右足でスタンドを踏み込むと同時に右手で軽く持ち上げるとスッとバイクがスタンドに乗ってくれます。慣れるまでは仲間に支えてもらいながら何度か練習すると上手くなります。
ウケ(受け)といって、バイクを直接ささえるパーツがあります。これにはVウケ、Lウケと種類があるので自分のバイクの形状に合わせてチョイスしましょう。
J TRIP Lウケ >>
J TRIP Vウケ >>
筆者のBUELL XB9RにはこのLウケを使い、Kawasaki ZX10RにはVウケを利用していました。
Vウケを使用する場合には、専用のフックボルトをあらかじめ取り付けておく必要があります。バイクやメーカーによってサイズが異なるので自分のバイクにあったサイズを選ぶのがポイントです。
限られたスペースでもくつろぎのスペースとして、カッコよくきまるのがこうしたアメリカンダイナーを思わせるテーブルです。
こうしたバーチェアも合わせてコーディネートすると、自分のバイクを眺めながら一杯飲みたくなってきますよね。
ポップよりもシックが好きだ、という人にはインダストリアルというジャンルの家具がガレージにはよく映えます。
例えば、テーブルはDIYで無骨に仕上げたとしてもチェアだけでも抑えておけばいい空間になったりもします。
アメリカンダイナーのシンボル的なインテリアと言えば、ネオンクロック。夜になるのが楽しみになるアイテムです。
KTC 9.5sq. 51点 工具セット SK35124XBKMC
ガレージに一番欲しいのは工具じゃないでしょうか?ちょっとしたバイクのメンテナンスから大掛かりな整備まで対応できる信頼のツールは手元に置いておきたいものです。
私も実はこのKTCの工具セットを購入しています。Snap-Onの工具に憧れはあるのですが、日本製のKTCも精度の高いトップクラスの工具です。
安い工具と信頼のメーカーの工具は何が違うのか、というとフィット感です。手へのフィット感だけでなくネジ山の溝にピタッと吸い付くように入り込み手の力がダイレクトにネジに伝わっていくのがわかります。ガレージアイテムで、もっともよかったと思えるのアイテムの一つ
最後にリストに挙げておきたいのが、何と言っても観葉植物です。バイクにしても、工具にしても、メカメカしてしまいがちですが、そこに観葉植物があるとガレージをワンランクもツーランクも上げてくれます。植物の存在が、自分だけでなく遊びに来てくれた仲間たちをも和ませてくれます。
もし新築を建てる予定があれば、最初から設計に入れ込めてしまうのが理想的ですが、最初から全てがそろわなくても低予算で手に入られるのがDIYガレージのいいところです。
しかもキットになっていることで、必要最低限のホームセンターで揃うような一般的な工具だけで組み立てができてしまう、しかも少人数で完成させられるのが嬉しいポイントです。
今回ここで紹介したシダーシェッドガレージ『ランチャー 』は組み立てだけでいくと1〜2日でできてしまいます。何だかできるような気がしてきますよね?
設置できる場所さえ決まれば予算とライフスタイルに合わせたガレージを選ぶことができます。
もし小屋スタイルが叶わない間は、テントスタイルのガレージやレンタル倉庫を展開している加瀬倉庫さんのバイクガレージでも十分クールだと筆者は思っています。予算に応じて、創意工夫を凝らして自分らしくいられることこそ重要なのですから。
その意味では、ガレージライフの手前にはバイクキャンプがあります。自分の空間で自分のバイクと過ごす。できることからスタートしてけば、きっといつかそのうちに夢のガレージを手に入れる日がやってくる!と信じて私も執筆しています。みんなで夢を叶えてやりましょう。