神奈川県は横浜のイメージが強くありますが、魅力はそれだけはありません。かつて栄えた古都『鎌倉』、温泉街『箱根』、そして誰もが一度は憧れる『湘南』。
これだけもワクワクしてきませんか?
大都会のイメージで完結させるにはもったいないほどに、大自然まで満喫できるツーリングスポットの宝庫です。
富士山へと続く「道志道」、富士山の絶景を眺められり「芦ノ湖スカイライン」、そして夜景スポットにつながる「ヤビツ峠」など。
ライダーなら一度は走っておきたい名道もたくさんあります。
県を跨いてやってくるライダー、どこを走っていいか迷っている新免ライダーたちの役に立てたら幸いです。
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神奈川県と言えば、横浜、鎌倉、箱根、小田原、湘南などなど。一言では収まりきらないのが神奈川の魅力とも言えます。
それだけに、グルメの幅も広くあちこち走り回ってたくさんの美味しいご馳走にありつきたい。そう願うのがライダーです。
なのでここ、STAY RIDER に立ち寄ってくれたあなたにだけは、神奈川ツーリングを思い切り楽しんでもらうべく、本当に美味かったと心底感じられるスポットだけを厳選しました。
本当は誰にも教えたくない、筆者の秘密のグルメリストを紹介しましょう。(秘密ですからね、秘密。)
鎌倉では、バイクを駐車場に置いて徒歩で町をゆっくり散策するのがおすすめです。
鎌倉駅前にある6階建ビルの屋上にあるバーガーショップ。エレベーターで上に上がり、扉が開いた瞬間からパティがジューシーに焼きが上がる音と香りが充満している。
小町通りを鎌倉駅に向かって歩いていく途中に細い路地があって、そこを覗くとこじんまりと甘味処がある。夏場はかき氷やあんみつで涼むこともでき、冬場にはしるこで温まることもできる旅人にとって最高の休憩場所。
鎌倉で麻婆豆腐?と思った人はぜひ一度立ち寄ってみてもらいたい。鎌倉住人に聞き込み調査をしてたどり着いたのがこのお店。ご飯がとにかくすすむ。山椒好きにはたまらない。
鎌倉のグルメは探せば探すほどいろいろ出てくるから楽しい。他のお店は STAY RIDER のトップページから探してみてください。
湘南はライダーであれば、誰しも一度は走ってみたいと思う場所です。地元に住む仲間から教えてもらったローカルグルメを紹介します。
酢の効いた透き通ったスープには刻まれた玉ねぎが入っている。実にシンプルなラーメン。もはや美しい。
湘南の海は誰にとっても特別な存在になる。何がそうさせるのかはわらからないが、こんなロケーションで本格バーガーを味わえるなら、何度でも来たくなる。
「湘南のうまいしらす、食べたことないの?」ならば、ということで連れてこられたのがここ。まさか、その場で食べるとは。でも鮮度はピカイチ。朝の採れたてを食すことができる。
日本屈指の名所、『箱根』も神奈川です。
険しい峠道、温泉。旅人の刺激しつつも癒してもくれる素晴らしいロケーションではどんなグルメがまっているのでしょうか?
箱根でまた行きたいグルメスポット三カ所を厳選しました。
『ゆ』とあれば誰しもここが温泉施設であることに疑いはもたいない。でもここが釜飯屋だとはだれも思わない。そんな驚きがここかま家にはある。
「釜飯が出来上がるまでに40分かかりますので、その間に温泉でもつかっていってください」
箱根の温泉とグルメを同時に楽しめる、秀逸スポット。
今でこそバイクで行けるほど道が整備され、箱根のどんな峠であってもそこまで苦労はしない。
でもここのすぐ裏にある、東海道は多くの旅人がその昔歩いて峠を超えていたそうだ。
この茶屋が励みになり、険しい山道を乗り切ったとか。しかし、ここの甘酒と団子が峠を越えたライダーにも染みるのは気のせいだろうか。
道志みち(国道413号線)沿いにあるカフェ。いわゆるライダーがイメージする同志みちの入り口付近にあるので、ここで一服してから出発するもよし、帰りに一息つくもよし。駐車スペースもしっかりあり、ライダーには嬉しいカフェ。
道志みちに向かう国道412号線の途中にあるこのお店。趣のある古民家で暖かみを感じられ実にホーミーなカフェ。店内にもレガシーなバイクが展示してあり店主のバイク愛も伝わってくる。ここは何度でも行きたい。
いい景色を見たいがためにバイクを走らせる。そしていい景色に出会えた時にはライダーで良かったと心底感じます。
神奈川県は横浜という日本屈指の都会から、湘南の海、そして気持ちのいいワインディングロード、道志みちで堪能できる大自然まで幅広くツーリングを楽しむことができます。
神奈川県に来たら、見ておきたい最高の景色、五カ所を厳選しました。
相模湾を一望できる神奈川の絶景スポットといえばまずここに行ってもらいたい。国道134号線、そして国道1号線へと視線を移してゆき、さらに広がるパノラマをなぞっていくと富士山も見える。
神奈川県は山も海も楽しめる。何と言っても湘南は絵になる。国道134号線を走るだけでも海の景色は楽しめるが、たまには砂浜で海を眺めるだけでも楽しい。
江の島はとりわけ若い世代に人気のようにも思えるが、大人な文化スポットでもある。江島明神(えのしまみょうじん)と呼ばれた三姉妹の女神が祀られその歴史は1000年を超える。
島をゆっくり歩いてまわるといたるところでつい写真に収めたくなるような絶景に出会える。
島の天辺からの眺めであれば、江の島シーキャンドルを目指すといい。
難攻不落と言われた城、小田原城。神奈川県小田原市にある白く優雅な城は現代でもその存在感を解き放っている。
絶景ポイントとしては何と言っても天守閣からのこの水平線の眺め。戦国時代にはこの眺めは権力者だけのものだったはず。一般市民も眺められる今の世に感謝したい。
神奈川県と千葉県の行路でつなぐ東京湾フェリーからの景色。バイクも体も休めてゆったり40分間船の上でつくろげるのが魅力。
晴れた日の夕方は、夕日が沈むまでじっくりと眺めることができる。過ごしやすい季節であれば潮風に当たりながら心地よい船上での時間をすごせる。
富士山といえば、静岡山梨というイメージがあるかもしれないが、神奈川県の箱根からでもダイナミックな富士山を望める展望スポットがある。そしてここはそれだけではない。箱根といえば温泉だが、大地から湧き上がる湯煙のパノラマも楽しめるスポットがここ『大涌谷駐車場』。
箱根の道を走る際にはぜひ立ち寄るってみるといい。
横浜にある名建築の一つでありながら、最高の夜景スポットでもある大さん橋ターミナル。バイク駐車場もあり垣根は意外と低い。
横浜に来たら一度は訪れたい。
国道134号線は横須賀から大磯まで、三浦半島をぐるっと回ってを相模湾を眺めながら走れるいわゆる『湘南の海』を楽しめるいい道。
逗子、鎌倉、江ノ島、茅ヶ崎と神奈川県屈指のロケーションが目白押し。
道も緩やかで走りやすくビギナーライダーにも走りやすく、一度は走ってもらいたい。ただ観光スポットでもあるため週末や祝日は渋滞を覚悟しておく必要がある。
いわゆる湘南の海を堪能できる国道134号線から、国道1号線を挟みさらに熱海に向かって国道135号線が続く。海沿いを走れる気持ちのいい道が密集しているともいえる。
国道135号線と並走して通るのが名道『熱海ビーチライン』。ただこの名道は神奈川と静岡の県境にあり所在は熱海の名の通り静岡である。135号線といういい道を走った向こうにさらに名道があるという贅沢な道。
有料ではあるが、バイクに乗って眺められる景色としては旅の記憶にいつまでも残る。余談ではあるが途中に『走り湯』というスポットがある。海を眺めながらくつろげる足湯がおすすめ。
道志道は、神奈川県相模市と山梨県富士吉田市を結ぶ国道で、関東圏のライダーは必ず耳にする名道中の名道。何と言っても、山間の気持ちのいいワインディング、そしてライダーが多く集まる道でライダー同志のコミュニケーションも盛んに行われている。
心地の良い道ではあるが油断は禁物。タイトなコーナーがところどころにあり、また見通しの悪いコーナーの先での落下物やアクシデントなどの可能性は常に意識して走っておくのが吉。
『道の駅どうし』では、たくさんのライダーが集い休憩している。止まっているバイクを眺めるだけでも楽しめる。
神奈川県足柄から静岡県御殿場につながる道だが、興味深いのはこの足柄エリアには金太郎伝説が残っていて、78号から途中南に脇道に入ると金太郎がおもちゃにして遊んでいたとされる大きな岩も地元で大事にされている。その先には金太郎の力水と名付けられた水スポットがあり、美しい滝が流れている。
狭くタイトなコーナーが続くためビギナーには修行となるが、『菜の花台展望台』からの眺めは素晴らしい。天気がいいと富士山も姿を表す。夜景の名所としても知られている。
峠でスイッチが入ってしまうこともあるかもしれないが、スピードは控えめに走ることをおすすめする。
湯河原から大観山のアップダウン経て箱根の芦ノ湖まで続く峠道。国道135号線から湯河原、芦ノ湖方面に向かって走っていく。途中オレンジラインと呼ばれる道があり、椿ラインへと接続されていく。
椿が道沿いに咲くことから椿ラインの名前がついたそうだ。補足だが、オレンジラインはみかん畑が多くあることが由来となっている。
国道246号は、静岡、神奈川、そして東京へとつながる道路で国道1号、国道15号などこのエリアにはなくてはならない重要度の高い道として知られる。通称「ニーヨンロク」。
神奈川県には温泉スポット『箱根』という強いカードがあるのも特徴です。特に、気温が下がる季節に温泉は旅人の疲れを癒してくれます。気軽に温泉を楽しむ手段として足湯もいいでしょう。
箱根温泉の歴史は、奈良時代にまで遡る。その昔、東海道を通る旅人が休んだともされる。ここ和泉では、箱根最古と言われる源泉で湯を楽しめる。
ピカソの作品を多数鑑賞できる『ピカソ館』も常設としてあるのが嬉しい。足湯はそのピカソ館から少し歩いたところにある。美術館のため入場料こそかかるがアート好きであれば行っておきたい場所である。足湯を目的にいくというよりも名作鑑賞を目的に、足湯で羽を伸ばすといった感じである。
ただ源泉がこの施設内に5つあるというから驚きである。
箱根ツーリングの章でも取り上げたスポットだが、仙石原にある『かま家』を改めておすすめしたい。ランチが出来上がるまでに40分を温泉につかりながら待てる。
バイク旅の一日はあっという間ということを考えれば、効率よく旅を進められる。
神奈川県には多数キャンプ場があります。山もあれば海もあり、キャンプロケーションとしても実は非常に恵まれた環境があります。
たとえば、ライダーたちのツーリングメッカともいえる『道志みち』沿いにあるキャンプ場。いつも走り抜けてしまうだけの同志みちをキャンプという手段で楽しむ。道志村の豊かな自然を思い切り満喫することができます。
この日は、バイクに積載可能なテント『DOD / ライダーズタンデムテント』の使用感を確かめるためにやってきた。
日帰りキャンプで帰ってしまったのがもったいと思えるほど、あのまま静かにどっぷりと自然に浸っていたかったと今でも思っている。
目の前には道志川が流れ、絶え間なく流れるせせらぎに耳を傾けているうちに昼寝をしてしまった。それもキャンプの醍醐味ともいえる。
組み立ても、収納も非常に簡単で時間がかからない。それでいてバイクに積載できるこのテントは重宝する。なにより一人では十分すぎるほどに広い。しかもバイクも屋根付きで夜を過ごすことができるのはありがたい。
神奈川県をツーリングする場合には、どこを出発点にするかにもよりますが、例えば首都圏・隣県からであれば高速道路も上手に使えばアクセスもよいので「日帰りツーリング」でも十分満喫することができます。また神奈川県民にとってもツーリングスポットは山のようにあり、まさにツーリング天国を味わえる最高の立地です。
また海も山にも恵まれた神奈川県にはキャンプ場も多数あるので、キャンプツーリングもGOOD。
鎌倉、湘南、箱根、そして横浜。行ってみたい、見てみたい神奈川県をまずは一つチョイスしたらさっそくバイクにまたがり出かけてみましょう。
注意しておきたい、というよりも覚悟しておきたいのが渋滞です。ギリギリの体力での渋滞はライダーの心身に大きな負荷がかかります。
渋滞を避け蹴たい場合には、早朝出発をこころがけてみるとよいです。開店と同時にお昼ご飯を食べて昼過ぎにはもう帰りながらぶらぶらする。行きも帰りも渋滞に巻き込まれず、それでいて旅の充実感も味わえるのが神奈川ツーリングのよいところとも言えます。
日帰りツーリングであれば、ガソリン代、ランチ代、さらに高速道路料金がかかるとして5,000円もあればそれなりに楽しめます。
予算に制限を設ける場合には、事前にランチ代や入場料など調べておけば安心です。
箱根温泉を巡る場合も同様に、各温泉地の料金を事前に把握しておけばだいたいの予算感をつかむことができます。
地元のローカル温泉であれば500円程度ですが、1500~2000円前後の場所も点在します。タオルを用意しておけばタオル代は浮きますが、タオルもいい思い出のお土産になるので筆者はタオルを買ってしまいます。
もし宿泊も含めたツーリングプランを立てたい、という場合には以下の町が宿を見つけやすいので参考にしてみてください。
神奈川県は交通量が多いので、ベテランドライバーもいれば、ペーパードライバーも多く混在しています。特に渋滞には注意したいところです。神奈川は上記スポットだけでも多く感じられますがまだまだほんの一部です。
その他、たくさんの名所があるが故に人が多く密集しやすいツーリング、ドライブコースでもあります。土日祝日は渋滞は当たり前に起きることを念頭に置いておきましょう。
この渋滞に注意しなければならない理由としては大きく二つあります。
その他、注意したい点としてはワインディングロードでの急カーブです。例えば箱根はアップダウンもあり、またヘアピンカーブも多くあるため、転倒やコースアウトするライダーを時々見かけます。
見通しの悪いコーナーの向こうには、思わぬアクシデントが潜んでいることもあるので適度な集中力と落ち着いたライドを心がけておきましょう。
神奈川県は海も山も、そして都会も全部楽しめてしまうオールマイティさが魅力です。そして年がら年中走れるというのもライダーとして嬉しいポイントです。
そこで、ツーリングコースを考える際には季節も意識してみるとより楽しいバイク旅になります。
箱根などの山や峠は、まだひんやり肌寒いのですこし暖かい格好するくらいでちょうど良いです。特に3月の箱根は年によっては雪が残っていたりする箇所もあります。
4月、5月は桜や新緑を楽しめる道志みちもおすすめです。
「夏といえば海、海といえば湘南!」もしそう考えてしまったなら、旅に出る前に気温をチェックしてからにしましょう。
とくに土日祝日の湘南は渋滞しがちです。炎天下であの渋滞にハマると心身ともに苦しさを感じてきます。
夏こそ、暑さを逃れて山に行くか、早起きして日の出前の早朝ツーリングか、夕が日沈む頃に夕涼みツーリングをするのがおすすめです。
早朝や夕方の海沿いは特におすすめです。
段々と日照時間が少なくなるのと、寒暖差がある季節でもあるので距離を短めに設定するとちょうど良くおさまります。
行ってみたいエリアをひとつチョイスして(例えば「今日は三浦半島」「今日は箱根」など)、展望台などの絶景スポット、カフェ、ランチなど休憩を増やしたコースもショートコースでありながらも深い充実感を味わえます。
山か海か、で言うと冬季は海です。山間部は積雪や凍結の恐れがあり筆者の仲間も箱根の峠でベテランでありながらもツルッと滑っています。
明らかな積雪や凍結であれば避けられるのですが、やっかいなのが濡れているように見えて、実は凍っている『ブラックアイスバーン』と呼ばれる路面凍結です。
路面が黒く湿っているようにみえるので「行ける」と勘違いしてしまい転倒につながります。
冬は標高の低い海か、都会のバイク旅をするようにしています。
神奈川県はツーリングスポットの宝庫です。山あり、海あり、そして都会のアーバンビューも楽しめてしまいます。絶景も美味しいご馳走もすべて神奈川県で手にすることができる、全国でも特殊なロケーションで多くの人が憧れるのも無理はありません。
もし神奈川に住んでいるのであれば走らない理由はありませんし、県を跨いでわざわざ走りにいく価値のある場所でもあります。
巡りどころ満載なので、何度も訪れてあなたの素敵な神奈川県と出会えることをこころから願っています。