冬のツーリングは、他の季節と比べると上級ツーリングとなります。装備も機構やロケーションに応じて選ぶ必要がありますし、なにより気温が下がるため凍結リスクなどを予測し路面を読めなければなりません。冬ツーリングに出かける前に、押さえておくべきポイントを見ていきましょう!
『行きたい場所』を設定して、地図アプリにあとは任せっきり。だいたいいつものパターンではないでしょうか。ただ冬ツーリングで気をつけたいこととしては、しっかり道を選ぶことです。
「山か海か、どっちにいく?」夏は標高の高い山が避暑になって快適なのですが、冬の山道は時間帯やロケーションによって思わぬところが凍結しているので注意しておきたいポイントです。
一方、沿岸沿いの標高は低いので山間部とくらべ路面凍結のリスクも低くなります。晴れた日の真っ昼間のツーリングに海沿いのを走れば途切れることのない日差しを浴びながらポカポカ気分で走ることができます。冬時期ははそんな理由から海沿いのツーリングがおすすめです。
どう寒さをしのぐか?基本的にはウェアに目が向けられがちですが、いかに長く『太陽光を浴びれるか』を意識すればより快適なルートの設定ができます。
私は寒いのが超苦手です。でも冬のウィンターライドは好き。冬のツーリングで何がきもちがいいって、冬なのにポカポカしていられることです。そのためも太陽の日差しをいかに長く浴びていられるかを考えながらルート設定しています。
温泉大国ならではの、楽しみです。体全身をつける温泉とくらべ、時間もお金もかけずに効率的に体を温めてくれる最高の休憩スポットです。
ブーツや靴下を脱ぐのは面倒だと感じるかもしれませんが、10分つかったあとの体の温もり方を考えると、億劫になるどころか『足湯サンキュー!』と感謝するほどです。体力も持続するするので、冬のツーリングにはぜひ加えておきたいスポットです。
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冬場は、路肩の落ち葉に加えて『路面凍結』に注意しましょう。凍結しやすい場所をあらかじめ知ってくだけでも路面の見え方が変わります。注意しておきたいポイントをまとめたのでチェックしておいてくださいね!
とくに山間部では、特徴として『路肩』に注意が必要です。山からの水が流れていて凍結しやすいだけでなく、落ち葉も集中しています。山間部では速度を落とし、路肩によりすぎないように走りましょう。
凍結に注意が必要なのは川沿いや橋の上です。川周辺は気温も下がり水気もあることから凍結しやすくなっています。スピードを落として慎重に走りましょう。
トンネルの『出入口』では路面温度が下がる傾向にあるため、道路に流れ出る山水が凍りスリップの危険が潜んでいます。
雪が溶けて濡れているマンホールの他にも、濡れた排水溝の上に被せられた金属製のフタや、ループ橋などの道路の接合部に施された金属部も非常に滑りやすくなっています。
凍結を予防し、スリップ対策としてこのように散布されます。撒かれたばかりであったり、砂のように散らばった状態だとバイクにはスリップの原因となることもあるので注意しておきたいです。
とくに気をつけたいのは、日陰の『カーブ』です。標高の高い山間部ではとくに日陰で凍っていることがよくあります。滑る時は一瞬です。
タイヤには空気が入っていますよね。そしてその空気の特徴は暑くなれば膨張し、寒くなれば収縮します。
冬はタイヤの空気圧が下がりがちです。出発前には必ずチェックしておくのが吉です。メーカー指定の値までしっかりいれておきましょう。
ゴムは熱が加わると溶けやすくなるのですが、寒くなると硬くなる特性があります。硬くなると当然タイヤのグリップ力は下がります。加速とブレーキを繰り返しながらだんだんと温まってきます。タイヤがしっかり温まらない間は控えめに走りましょう。
日向と日陰では、場所や時間帯によっては10度ほどの差が出てくることもあります。休憩中はできるだけ暖かいところに停めておいて、タイヤが冷えないようにするものちょっとしたポイントです。
冬のツーリングは気をつけるポイントがたくさんありますが、まずはゆっくり走ることです。
日照時間が一年でもっとも短い季節ですし、まずは昼間の数時間から楽しめるコースを選びながら少しずつ経験を積むとよいでしょう。
山道ではよく山水が道路に流れているのをよくみかけませんか?冬場になるとこの山水が凍る場所もでてきます。こういう路面が、次のコーナーにあるという想定でゆっくり走るのが冬のツーリングのコツです。
ゆっくり走っておけば、いろんな路面のリスクに広い視野でいることができます。冬場にかっ飛ばしたところで寒いだけですから、ゆったり気長に走りましょう。
走りを重ねていけばいくほど、ライディングに知恵や工夫が加えられ厚みがでてきます。季節問わずいつでもツーリングを楽しめるようになるとますますバイクライフをやめられなくなってきますね。