世の中にはすばらしいバイクで溢れかえっています。もしもその中からたった一台、超理想的なバイクを選ぶとしたら?
初めてバイクを選ぶ人も、そしてバイクライフを何年も送り続けている人にとっても、この瞬間こそが最もエキサイティングな時間になるんじゃないでしょうか。手に入る前が実は、一番ワクワクしますからね。
ここではバイク初心者がバイク選びに迷った時の道標として、ライダーレベル、バイクの種類、予算やランニングコスト、エンジンタイプ、重量やサイズなどあらゆる角度から『どうやって自分にぴったりの無理のないバイクを購入するべきなのか?』この問いについてしっかり網羅しました。
あなたにぴったりのバイクに辿り着けることを心から願っています。GOOD LUCK!
あれもいい、これもいい。その中でもたった一台のバイク選んでいく。誰に何と言われようとバイクを求めるあなたの心に従って直感で選べばいいと、個人的には思っています。
ただどれだけ直感が正しかったとしても、選んだバイクがその先のバイクライフを大きく左右することになるので丁寧に選ぶことも重要です。
バイクを目の前にするとつい舞い上がってしまうので、はやる気持ちを抑えるためにもこれから案内する購入ガイドの項目をじっくり眺めてみて「それでも俺はこれに乗る!」と腹が決まればGO!です。
あなたのライダーとしてのレベルは、いまどのあたりにあるのでしょうか?これと言った基準はないのですが、ざっくりいうと走行年数、走行距離が参考になります。
教習所で400ccのバイクに17時間で10km走っただけなのか、250ccバイクで1年間3万キロ走ったのか、あるいは750ccのバイクで30万キロ走ったのか。
これは、筆者の経験則的な目安なのですが、初心者ライダーが一皮剥けるのが1万キロを走破した頃だと感じています。次に3万キロを超えたあたりからいろいろと見えてくることも増えてくるんじゃないでしょうか。
走行時間もバイクと関わる経験も多ければ多いほどいろんなトラブルも経験しある程度のスキルや感覚も身についているはずです。
この自分のライダーレベルを見誤ってバイク購入後に深く後悔しているライダーを多数知っています。自分のレベルを見誤る例として、、、
ライダーレベルには大きく二つあります。一つはライディングスキル、そしてもう一つはメカニカルスキル。どちらも経験と知識を要するのですが、これらは時間とともに身についていくものです。
まずはライディングスキルを等身大で見た時に、これから乗ろうとしているバイクが乗りやすいのか、それとも乗りにくいのか。乗りにくいのであれば、乗りやすくなる手段はあるのか、じっくり考えてみると見えてきます。
初心者に優しい乗りやすいバイクの特徴として、
この三つをまずクリアしているバイクを探してみましょう。当然、好きなスタイルがあると思います。レプリカ、アメリカン、ネイキッド、オフロード。まずは好きなジャンルからこの三つを満たせそうなものがないかみてることからスタートしてみましょう。
パワーで言うと、小型や中型バイクでも爆発的なパワーを備えている2ストロークエンジン形式のバイクよりも4ストロークエンジンのバイクから選んでみてください。
例えば、アメリカンなら
レプリカバイクなら
ネイキッドなら
オフロードなら
オールドルックなら
などなど。ここに上がっているものは
この三つの条件を満たしているバイクは初心者向けでもあり、上級者も納得するよく考えられて設計された名作とも言えます。他にもまだまだたくさんあるので、乗りやすい快適なバイクをどれか一つベンチマークとして自分の基準にもっていろいろと物色してみましょう。
このレベルのライダーは、もう好きなやつをわがままに選ぶのが吉です。乗りやすさよりかっこよさを選ぶもよし、憧れのバイクをゲットするもよし、ひたすら乗り心地で選ぶもよし、世にも珍しいバイクもよし。ここでは、筆者が好き勝手に独断と偏見でいくつかピックアップしてみますね。
アメリカン
レプリカバイク
ネイキッド
オフロード
オールドルック
上級者になってくると、スタイルで選ぶか、パワーで選ぶか、あるいは快適性で選ぶか、わがままに選べる喜びがあります。そしてそれぞれの方向性には必ず名車が存在します。
ハーレーの独特のVツインの鼓動もいいですし、唯一無二のデザインKATANAもいいですし、オフロードバイクの不朽の名車 HONDA XR600Rのビッグシングルエンジンのトルクでグイグイと野山を駆け上がっても、どの道を行っても楽しさで溢れています。
いかなるタイプのバイクに乗ろうとも、やはり自分の趣味嗜好性に合うバイクに乗りたいものです。ただ、どれだけ趣味に合うと言っても体型やお財布、車庫にフィットするかはまた別問題。
その意味でも、乗りたいバイクのタイプの範疇でいくつか選択肢があると『ちょうどいい』バイクに出会えるはずです。
「スタイルはいいけど、非力すぎて楽しくないなぁ」逆に「スタイルは好みではないけど、乗りご心地最高」など。選択肢を持つことで、比較ができ新たな視点でそれぞれのバイクを見ることができます。
自分では思いもしなかった選択肢を見つけられると、さらにバイクライフに幅が出てきてなかなかと面白くなっていきます。
ガラクタバイクを自分で組み立て直して数万円で仕上げる人もいれば、ヴィンテージバイクに数千万円をかける人まで、予算はさまざまです。いまあなたが狙っているバイクは、いくらの予算で買えるでしょうか?
まず新車として販売されている車両は、各メーカーのHPからも最寄りのメーカーショップに並ぶ店頭価格からもわかります。
中古車バイクの価格は、Goo Bikeやレッドバロン、さらに個人売買であればヤフオクやメルカリなどからも価格を調べることができます。
流行やプレミアがついたバイクは、過去を遡ると価格のアップダウンがあるのでこの辺りも今と昔の価格がどうなっているのか、知っておくと冷静に判断できるようになります。
中古車は特に、在庫を多くかかえるお店が値付けをする有利な立場にあります。例えば、プレミアがつきそうなバイクを時間をかけて買い占めておけば、ちょろちょろと売りに出すことで高値を維持し続けることができますから。
逆に、売れに売れて流行りが終わったあとのバイクは多く中古車市場に出回り、需要より供給が多くなると価格が下がる傾向にあります。欲しいバイクが値下がりした時に購入できたらそれに越したことはないですよね。
筆者は、もっぱら個人売買でバイクを購入してきました。価格的な恩恵はあるのですが、それなりの代償も払ってきました。ここでは詳しく話しませんが、予期せぬ故障、追加メンテナンスにはそれなりに予算もかかり、何より自分でメンテナンスをしなければならず『時間』もかかります。
また、よほど面倒見のいいバイク屋さんでなければ、こうした個人売買バイクのメンテナスは嫌がります。お店によっては受け付けてくれないことすらあります。
メンテナンスに自信がない場合には、かならずいいバイク屋さんから購入しましょう。いいバイク屋さんは自分が売ったバイクなら丁寧に見てくれますし、バイクのコンディションも理解しているので的確な判断で修理をしてくれるはずです。バイク屋さんが語ってくれるバイクの話を聞けるのもまた楽しいものです。
バイクに乗る人がある種の『特別な』人になれるのは、この数々の予算の壁を超えているからではないでしょうか。バイクの購入費以外にどんなコストがかかってくるのか、より現実的に見ていきましょう。
原付から大型バイクまでのざっくりとした免許取得費用です。
小型バイクまでは手頃に取れますが、中型から一気に免許取得代金が太くなっていきます。中型以上のバイクは、想像以上に重く取り回しやライディングにはスキルが必要です。安全にも関わってくるので時間をかけるべきポイントでもあります。教習所で習う場合には、場所と教官が欠かせませんからそれなりに費用がかかるのも理解できます。
50ccのバイク、いわゆる原付免許取得は受験料、免許証交付料、講習受講料で8,000円程度。でも、原付だと日本の道路は30km/h制限があり、多くの場合ついつい50km/hくらいで走って捕まってしまいます。
原付では物足りない!と言うことで、90ccの小型バイクの免許を取るとしたら、受験料、交付手数料、講習料など諸々で22,000円。ただ、小型二輪免許は51cc~125cc以下のバイクに制限されるので高速道路での移動はできません。でも、下道ツーリングであれば十分に楽しめる排気量クラスです。
遠くまで走ってみたい、でも休日も限りがあるから遠出には高速道路を使いたいとなると250cc以上のバイクを求めたくなるものです。250cc以上400cc以下のバイクに乗るには普通自動二輪の免許が必要です。
自動車学校に通う場合には、15万円〜20万円。運転免許試験場で警察に見てもらう一発免許は、小型と同じ2万円程度になります。が、一発試験で一発で受かるのはかなり稀です。結果として、一発を何発も受けることになるので、それなりの予算を握りしめておくことになります。
中型バイクに乗ると、不思議なことに大型バイクに乗りたくなるものです。そうするとこれも自動車学校か一発試験を受けることになります。これにも10万〜15万円ほどの予算が必要です。
順番に免許を取ったとしても、大型取得までざっと30万円になります。う〜ん、高い!
バイクの購入費、そして免許取得料金に続いて収める税金、保険料、さらには維持費もついてきます(これ以上ライダーを苦しめないでくれ〜!)。所有するバイクによって定められている料金があるので一覧にしました。
維持費の年間計算 | 原付 | 小型 | 中型 | 大型 |
自動車税 | 2,000円 | 2,000円(50~90cc) 2,400円 (90〜125cc) | 3,600円 (125~250cc) 6,000円 (250〜400cc) | 6,000円 |
自動車重量税 | 4,900円 | 4,900円 (50~90cc) 4,900円 (90〜125cc) | 基本年額:1,900円 登録から13年以上: 2,200円 登録から18年以上:2,500円 | 基本年額:1,900円 登録から13年以上:2,200円 登録から18年以上:2,500円 |
自賠責保険(12ヶ月契約) | 6,910円 | 6,910円 | 7,100円 | 7,100円 |
任意バイク保険(30代の目安) | 500円〜10,000円 | 500円〜 25,000円 | 20,000円〜 40,000円 | 20,000円〜 40,000円 |
車検費用 | なし | なし | なし (125~250cc) 重量税+自賠責+印紙代1,700円 (250〜400cc) | 重量税+自賠責+印紙代1,700円 |
燃料代 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 |
修理など車両メンテナンス代 | 3000円〜 | 3000円〜 | 3000円〜 | 3000円〜 |
駐車場代 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 | 12ヶ月分 |
合計 | 〜26,000円+α | 〜42,000円+α | 〜58,000円+α | 〜58,000円+α |
この表では、
などの基本項目として挙げてみました。燃料代は走行距離やバイクの燃費性能次第、修理や整備のメンテナンスには、少なくともオイル交換があると考えても3000円はかかります。そのほか、タイヤ、ブレーキなどはいずれ消耗するのでここにもさらに数万円の予算を割くことも想定の範囲内です。
都市圏に住むライダーはもしかすると駐車場代も月々かかってくるかもしれません。こうして考えてみると1年間分のコストとしてガソリン、メンテナンス、駐車場代を入れたコストは軽く見積もって5万円〜10万円の予算は欲しいところです。
バイクをローンで購入したとして月々2万円支払っているとしたら、その分を上乗せした計算になりますね。年間ランニングコスト多めに見積もって10万円。ローン24万円+ランニングコスト10万円で年間34万円。夢に見たバイクライフの基礎トータルコスト、月約3万円前後。これは安いんでしょうか、それとも高いんでしょうか??
バイクの種類や年齢によってトータルコストが大きく変わってくるので、あなたのバイクライフで一度しっかりとシミュレーションしてみてくださいね。あなたなりのバイクライフが一体いくらくらいで叶うのか、現実的なところで落とし込んでいくと夢は単なる夢じゃなく、実際になっていくことも十分考えられます。
ここまでで、なんとなく方向性が見えてきたでしょうか?市場に出回っているバイクから、なんとなく好きなタイプ、そのバイクの排気量によって必要な免許や保険などの予算感を知ると「お、もしや行けるんじゃないか!?」と少しホッとしませんか?
前向きな気持ちになってきたら、次は『用途』という角度からあなたが欲しているバイクを見つけてみましょう。
バイク選びは、直感を大切にしつつも、焦らずいろんな角度から可能性を探ってみると予想外の楽しい結果になることもあります。
これから買おうとしているバイクは、どんな目的を満たしてくれるでしょうか?日々に通勤や通学、それとも月に数回程度のゆったりツーリング、またあるいは年間に数万キロ以上のロングツーリングでしょうか?
どんなバイクライフを送ることになるのか、そしてどのようなシーンで使いたいのか冷静になって考えてみましょう。
通勤通学には、なんと言っても壊れにくいトラブルの少ないバイクがいいんじゃないでしょうか。いつもの平日の朝、いきなり「エンジンがかからない〜」となったことを想像すると、ちょっとしたパニックを起こしそうです。
中でもスクーターは通勤通学のシーンでは大活躍します。いざという時にはキックでもエンジンをかけることもできますし、収納もバッチリ、雨にも濡れにくい、軽い、日常使いには最高のマシンです。
クルーザーなどの風避けカウルがあったり、アメリカンのような足つきのいいもの、街乗りからツーリングまで広くカバーしてくれるネイキッドバイクなど、ツーリング向きと言われるバイクは存在します。でも結論から言うと、どんなバイクでもツーリングは楽しめます。あなたが旅の相棒として選び抜いたバイクが正解です。
サーキット走行を考えているなら、スポーツレプリカのバイクやモタードバイクがいいでしょう。転倒やクラッシュによって走行が困難になることもあるので、トランポ(バイク積載用のトランスポーター、つまりトラックやバン)移動ができれば言うことありません。
舗装されていないような悪路でも走れるのは、なんといってもオフ車です。高速走行用に作られていないので、高速道路で遠くまで行くというよりも下道でトコトコ走るのが楽しく、またキャンプにも向いているバイクです。
バイクの魅力の一つとして、エンジンフィーリングがあります。エンジンの種類によって、鼓動感の味わいも大きく変わってきます。その要素として、シリンダーと言われるエンジンのピストン運動を行う機構があります。種類としては、大きく4つのタイプがあり、それぞれ1気筒、2気筒、3気筒、そして4気筒が代表的です。
一つのピストンが一つのシリンダー(筒)内で運動することによって動くエンジン。排気量に対してピストンが一つのため、中型のバイク、特に400cc以上になってくると一発一発の動きに強いインパクトを感じることもできます。
ピストン運動が2つのシリンダーで行われる機構です。ハーレーはV型をしたVツイン、ドゥカティはL型をしたLツイン、またBMWなどに見られる水平対抗エンジンのボクサーエンジンなど、メーカーによってユニークな形状のエンジンが多くあります。鼓動感としては、もっともバイクらいしいと感じているライダーも多くいるはずです。
シングルエンジンやツインエンジンは、その特性から強い振動が発生しやすいですが、その点でトリプルエンジンはその振動が抑えられたエンジンといえます。またこれから紹介する4気筒よりもコンパクトで軽量になるため、バイクのスムーズな走行にも貢献します。
4つのシリンダーから成り立つエンジンで、振動は少なくもっともスムーズでバランスの取れたエンジンとも言えます。高回転型まで回せるエンジンで、高回転域でハイパフォーマンスを発揮できるためスポーツバイク、レースバイク向きです。一方でエンジンが他の形式ものと比べて重くなる傾向があり、バイクの総重量にも影響します。
そう言えば2スト(ツースト)、4スト(フォースト)って何?という方のために、軽く触れておきましょう。エンジンは継続するピストン運動によって稼働しています。継続的なピストン運動を可能にするためには、継続的な爆発をシリンダー内で起こしているのがエンジンの基本的な原理です。
爆発に必要な項目として「吸気」「圧縮」「燃焼」「排気」というこれらのプロセスがあります。このプロセスを上下するピストン運動1往復で行う、つまり1ストローク目で「吸気と排気」を、2ストローク目で「燃焼と排気」を行うために2ストロークエンジンと呼ばれます。
4ストロークエンジンは、1ストロークずつで「吸気」「圧縮」「燃焼」「排気」の合計4ストロークの運動になるためそのように呼ばれています。
日本では特に、排気量でバイクのカテゴリー分けすることがあります。50ccの原付、小型の90cc~125cc、中型は250cc~400cc、大型は401cc以上、という具合です。
ccと記載があるので、勘のいい人であればこれが容積だとわかるはずです。これは、シリンダーの容積を指しています。
このシリンダー内でどれだけ燃焼される(排気される)かによって発生するパワーやトルクの量を反映しています。一般的には、排気量が大きくなればなるほどパワーを得られる原理です。
より大きく安定したパワーをバイクに求める場合には、大きな排気量スペックのバイクを選ぶことになります。
排気量が大きからいい、というよりもバイクはそれにぞれにコンセプトがあり与えられた乗り味があります。パワー感のひとつの指標にはなりますが、排気量だけでみるよりもトータルのバイクの仕上がりとあなたが求めるパワーのバランスがマッチしていることがいいバイク選びにつながるはずです。
見た目も用途も全部自分にぴったりのバイクが特定できたら、サイズと重さも要チェックです。実際にまたがるのが一番ですが、実際に跨がれるまでに時間がある場合などイメージするのに便利です。サイズは主にシート高をみるのですが、足つきの具合をイメージする際にひとつの指標になります。
次に重さ。やはり軽いバイクほど取り回しなどの扱いが楽です。その逆に重量があるバイクは取り回しに力が必要になる場面もあるため、所有する上で億劫にならないか確かめておきたいポイントです。
このテーマは意外と見落とされがちなので、ここでは重要なポイントとしてしっかり記載しておきたいと思います。
と、言うのもライダーの体とバイクのボディサイズがあまりにもチグハグだと、どれだけバイクがカッコ良くても、どれだけライダーがカッコ良くてもキマらないのです。むしろ凸凹な感じが笑いを誘ってしまうことがあります。
体の大きなライダーが、コンパクトなバイクに乗るとおもちゃに見えてしまったり、体がコンパクトなライダーがビッグバイクに乗ると子どもが乗っているように見えたり。
体に合うバイクかどうかは、第三者から見てかっこいいと思われたいライダーには非常に重要な項目です。
自分の体の大きさとバイクの大きさのバランスが取れているかは、人に写真を撮ってもらうなどしてしっかり自分でも確かめて吟味しておきましょう。
バイク選びの最後の一手は『似合うか似合わないか』で判断して、自分に似合うバイクを選ぶのが吉です。
バイクが重くて困るシーンとして、駐車場です。ついついうっかりして、前方が下り坂になっている駐車場に頭から入れると出る時に非常に苦労します。車輪が付いているとは言え、200kgを超えてくるとなかなかと重たいものです。HONDA Superカブでも100kgありますから、バイクは思っている以上に重量があるものです。
走って終えば実際の重量を忘れてしまうほど快適なバイクも多くありますが、スローライドの時にはバランスを崩すと転倒にもつながりやすくなります。
ハーレーや大型のアドベンチャーバイクなど、スローライドによるスキルが求められるのでしっかり練習しておきたいところです。
バイクショップによっては、試乗会を定期的に開催してくれるところがあります。気になるバイクで実際に公道を走ることもできるのでいいチャンスになります。
実際に乗ってみると「なんかイメージと違った」「想像以上だった」という確かな手応えを得ることができます。
決して安い買い物ではないので、実際に乗ってみることができる試乗会はバイク選びにはぜひ活用したいイベントの一つです。
筆者としては、あまり当てにしなほうがいいと考えています。どれだけ優秀なプロライダーであっても一般ライダーからかけ離れた感覚でのコメントがあったり、一般ライダーが乗りにくいと評価しているものでも実はその人のライディングポジションがおかしかっただけで、実際はめちゃ乗りやすかったということも経験としてあります。
ここまで、いろいろと主観を交えてStay Rider読者のことを第一に考えて書いているつもりでも、はやりそれは偏ったひとつの意見にすぎません。
だから、私のことも、他のいい加減なライダーのことも当てにせず最終的には自分が信用できる人のアドバイスに背中を押してもらって、最後は自分を信じて決断するとよいです。
メンテナンスしやすいバイクか、あるいはそうでないか。これもバイクライフを送る上で重要なポイントです。
旧いバイク、あるいは輸入車などにおいてパーツがすぐに手に入るかどうかは、故障後にすぐにバイクにのれるかどうかの問題になってきます。
旧車や輸入車を所有する場合は、消耗パーツ類はスペアとして入手できるときに買い集めておくとよいです。
バイクメンテナンスの基本は、洗車だと考えています。まずこの洗車がしっかりできて、あとはちょっとした消耗パーツを自分で変えられる程度で十分です。自分の手に負える範囲のバイクで、気軽にメンテナンスができるバイクだと付き合いやすいでしょう。
ここでは、初心者から上級者まで幅広いライダーを対象にバイク選びのポイントを綴ってきました。いかがでしたか?
筆者も同じように、情報を集め実際にまたがり慎重に決めたはずのバイクだったのに、今日も次は何のバイクにしようか悩んでいます。
せっかく予算を握りしめているのですから、バイクという最高の買い物を楽しんでほしいです。もしもこの記事をきっかけにいいバイクとの出会いが生まれたなら、それほど嬉しいことはありません。
あなたのライフスタイルにぴったりのバイクが見つかればいいなと願っています。