バイクは、日常生活の中で使っても非常に楽しい乗り物で、ツーリングなど楽しみ方が非常に幅広いのも楽しみの一つです。しかし、バイクに乗るためには当然ですが、免許が必要です。この記事では、免許の取得方法から、免許を取るための教習所についてまで、細かくガイドします。免許を取る前にこの記事で十分チェックしてから、免許取得にチャレンジしてみてくださいね、GOOD LUCK!
まずはバイクの免許にも段階があるので、原付から大型まで全体像を見ていきましょう。
バイクの中では最も手軽な、原付免許です。普通自動車の免許で乗る事も可能です。原付は燃費もよく、維持費も格安のため、広く一般的に利用されています。その一方で法定速度30km/h制限や二段階右折など街中では不便さを感じることもあります。
二輪免許の中で、排気量が125CCまでのバイクを運転することが出来る免許です。原付と大きく異なり、小型限定の普通二輪免許では、タンデム(二人乗り)が可能です。50ccバイクの面倒な制限が解除され、普通二輪免許(小型限定)以上から不要となります。
排気量が400cc以下のバイクに乗ることが出来る免許です。ちなみに250cc以下までは車検が不要なので、維持費を少しでも抑えたい方は、250cc以下のバイクを検討する事も一つの手段です。
排気量の制限なく、全てのバイクに乗ることが出来ます。この免許を取得すれば、憧れのあのバイクも、このバイクも、どんなバイクも乗ることが出来る免許です。
バイクは車とは異なり教習所に通わなくても、試験場(通称『一発試験』)で試験を受けて免許を取ることが出来ます。それぞれ費用や時間、技術等の面でメリット・デメリットがあります。
これらが教習所でバイクの免許を取得することのメリットです。教習所によっては最短で6日程度でバイクの免許が取得可能なコースもあるため、車の免許ほど時間も掛かりません。
もちろんバイクに対する知識が全くなくても、教習所では運転以外の技術も含め学ぶことが出来るという事も大きなメリットです。
デメリットは時間と費用、これにつきます。時間については最短6日〜場合によっては40日程度を要してしまいます。また、バイクの免許は、すでに所持している免許によっても時間と費用は大きく異なります。
普通自動車の免許も普通二輪の免許も両方所持していない場合は、20万〜22万円程度の費用がかかります。普通二輪のMT車の免許を所持していれば、10万円程度、普通自動車の免許を所持している場合は14万〜16万円程度の費用が掛かります。費用は地域差があるため最寄りの教習所から調べてみましょう。
これらが試験場で免許を取得することのメリットです。ある程度バイクの知識が備わっており、運転技術にも自信がある!という方限定の手段ではありますが、飛び込みで試験を受けに行って、一発で二輪免許を取得するというのも一つの手段です。
また費用についても非常に格安で、受験料2,950円、試験車両使用料1,550円、免許証交付手数料2,050円、そして必要な講習の手数料、15,900円の合計で、22,450円で免許を取得することが可能です。ただしこれは本当に一回の試験で合格した場合です。
試験場での一発試験のデメリットは難易度がともかく高い!これにつきます。よほど高い運転技術を持っている人であっても、初めて走るコースでの検定のため、非常に難しい上に、さらに検定員は警察官のため、非常に厳しい目でジャッジされます。取得に成功出来る確率はよほどのスキルを持っている人ではない限りは困難です。万人にはオススメと言える手段ではありません。
試験場での一発試験はあまりにも難易度が高い・・・そうなるとやはり教習所で免許を取得するのが現実的です。
「バイクの教習所って、ボロくて汗臭いイメージなのですが…?」
たしかに、これまでの教習所はオシャレとは程遠い地味なイメージがあるかもしれません。が、実は最近の教習所は全くそんなことはありません。今どきの教習所はどのように進化しているのでしょうか?
「ここは本当に教習所なの!?」と思ってしまうほどのオシャレな建物と屋内。吹き抜けがあったり、正直なところ、その辺にあるカフェよりもよっぽどオシャレな空間が演出されています。最近の教習所ではオシャレな空間でリラックスしながら免許を取ることが出来るのです。こんな教習所だったら毎日でも通いたくなります。
教習を受けるまでは、当たり前のことですが運転スキルは誰でも持っていません。「万が一教習中に転倒してしまったら、どうしよう??」そんな不安も頭を過ぎるのではないでしょうか?
でも大丈夫です。バイクでの安全な教習に備えて、教習所では安全に配慮した準備や設備が整っています。
講習でバイクに乗る際に、自分に装着するプロテクター、万が一コースアウトしてしまった場合でも、スポンジバリアが施されており、万が一のケガを防止することが出来ます。
それだけではなく、バイクには暴走防止装置がついており、バイクの運転に不安がある方でも心配なく講習を受けることが出来ます。
「苦手なタイプの教官だったらどうしよう…?」その心配も無用。事前に写真付きのボードを見ながら、講習を受ける先生を自分で選択することも可能です。相性のいい先生の講習を受ければ、楽しくないわけがありません。最近の教習所にはこんなシステムもあるのです。
ライダーであれば誰もが憧れる、ハーレー専用での講習もあります。将来はハーレーに乗りたいと考えている人にとっては最高の講習です。
ツーリングで一目置かれるライディングテクニック習得法~ハーレー・アメリカンバイク編~教習所に行くのに何かを持って行く必要もありません。極端な話、財布とスマートフォンだけ持って行って教習を受けることも可能です。
小さいお子さんのいる女性や男性の方でも、託児所でお子さんを見てもらいながら、安心して講習を受けることが出来ます。
送迎バスのチャイルドシート、授乳室からオムツ替えルーム、教習を受けている間には子供を見てもらえる託児所まであるので、子供がいることを理由に諦める必要はありません。むしろ、子供と一緒に楽しみながら免許取得を目指すことができます。
最近は女性ライダーが増加傾向で、多くのバイク女子が誕生しています。とは言え、これまで男性ライダー閉めるバイクの世界では女性に対する理解が乏しいこともありえます。
「女性のわたしの苦労なんかわかってもらえないかも…」と感じていませんか?実は、女性のインストラクターのみで講習を受けることもできる教習所もあります。教習所内に更衣室やロッカーも完備されているなど、女性が心地よく教習を受けるためのサービス面から教習所を選ぶのもおすすめです。
「一日でも早くバイクの免許が欲しい。よし、試験場の一発試験に挑戦だ!」
残念ながら一発試験は難易度が高すぎて現実的ではありません。その場合には、教習所の最短取得コースを選択するとよいでしょう。『合宿免許』と言って短期集中で免許取得を目指せるサービスです。最短で6〜9日でバイク免許取得も夢ではありません。
まとまった時間を教習に確保できる場合には合宿も選択肢の一つです。通学形式の教習でも、最短コースが設けられているので入校前に最短コースを相談してみましょう。
教習所に通って免許を取ると言っても、全体像がわからないと不安は拭えないでしょう。教習所に入校してからの流れをしっかりと把握して、モヤモヤを解消しましょう。
まず、教習所に通うためには入校手続きが必要です。主に必要な物をリストアップします。
窓口でも丁寧に案内をしてもらえます。
入校手続きが完了したらまずは運転適性検査です。適性検査とは言っても特に難しく考える必要はなく、視力検査・色彩判別能力・聴力検査を受けるだけです。特に視力については、指定の視力に達していない場合は、メガネもしくはコンタクトの使用が義務づけられます。
バイクの教習所での免許取得には第一段階と第二段階があり、第一段階では基本的なバイクでの運転操作を学びます。最後には試験があり、別名「見極め」と呼ばれるものです。
第一段階で学んだことが身についているかを見極める試験です。これをクリアしないと第二段階に進むことは出来ません。
道路状況に応じた走行技能と安全確認を学ぶ講習です。実技講習だけでなく、学科講習も始まり、最後には実技、学科の試験が待ち受けており、それをクリアすれば卒業検定を受けることが出来ます。
いよいよ最後の集大成とも言える卒業検定です。卒業検定は一人一人順番に行なっていき、教官は後ろからバイクでついてきて、あなたの運転をチェックします。「緊張するぅぅぅ〜〜」とガチガチになるかもしれませんが、練習したことをいつも通りにすれば合格出来きます。安心して検定を受けましょう。
卒業検定合格後、試験(免許交付)免許センターの学科試験と適性試験に合格すれば、無事に免許が交付されます。これであなたもライダーの仲間入りです、おめでとう!
車の免許を持っている場合は、何の免許も持っていない場合よりは時間と費用を大幅に削減することが出来ます。
費用については、14〜16万円程度で取得可能で、期間的には合宿免許で6〜9日、通学形式でも16日〜30日程度で取得可能です。
特に料金は地域差があるため、希望する教習所の料金表を確認しましょう。
教習所に通うのであれば安心して大型免許に挑むことができます。大型バイクを操縦するのに必要なスキルを身につけることが出来ますし、それほど難しく考える必要もありません。実際に多くの方もいきなり大型免許を取得することに成功しています。
バイクがはじめて、という方もチャレンジして取得している一方で、追加講習なども受けながらやっと取得したというケースもあります。時間と費用はすこし上乗せになることも想定しながらチャレンジするとよいでしょう。
バイクの実技講習では、車の免許取得の際の実技講習と同様、様々な技術を習得する必要があります。
その他、取り回し(エンジンをかけない状態でバイクを押したり、後退させたりなど)や引き起こし(複数ある車体が倒れた際の起こし方)と言った、運転の技術以外の部分も身につける必要があります。
バイクの免許の種類から取得方法、必要技能まで、大型バイク免許をゲットするための道筋いかがでしたか?特に大型バイクの免許の取得はハードルが高いと感じられますが、教習所に通ってしっかりと学べば、腕力に自信の女性でも取得可能です。
もしも大型バイクを最短で取得したのであれば、まずは今この瞬間から行動を起こすことです。教習所を探す、スクリーングの費用の積立を開始する、グローブやヘルメットを買ってみる。まずは今すぐ、大型免許に向けて一歩踏み出すことです。
免許さえあれば、たとえ自分のバイクがなくとも、レンタルバイクもできれば試乗会も行きたい放題です。憧れのバイクも、憧れの道もすべて手に入ります。楽しいバイクライフが一日でも早くあなたに訪れますように!