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バイクヘルメットの洗い方パーフェクトガイド!キズ修復や虫汚れ除去、インナーの洗浄方法まで

2023.12.27
Yuuki Koshiyama

ついついほったらかしになりがちなヘルメット、汚れていませんか?外側はもちろん、内側のインナーパッドは汗や皮脂、女性であれば化粧など汚れやすいのでこまめなメンテナンスと洗浄で清潔にしたい、でもどうやって??ここではヘルメットを綺麗にする方法を詳しく丁寧に解説していきますね!

バイクのヘルメットの部位と名称

メンテナンスをするにあたり、ヘルメットの部位、名称がでてくるので共通言語からおさえていきましょう。フルフェイスを例に説明していきます。

①シェル:外殻を指し、外部からのダメージから頭部を保護します。

②通気孔:ヘルメット内のムレを防ぎ換気が可能になります。

③シールド:顔面部に飛び込む風や塵、その他の異物や紫外線をブロック機能があります。

④ライナー:シェルとインナーの間にある衝撃吸収材です。発砲スチロールなどが使用されます。

⑤インナー:顔に直接触れる部分でクッションで覆われています。

⑥顎ひも:万が一の衝撃に備え、固定するストラップです。

その他、ヘルメットの種類によっては細かなプラスチックパーツなどが含まれます。

ヘルメットの外側と内側の洗浄方法

ここでは、フルフェイスを例にしますが、基本的な構造はどのヘルメットも同じです。主に洗浄をする部分は大きく2つ、外側と内側です。

  • シェル(外側)
  • シールド(外側)
  • インナー(内側)
  • ライナー(内側)

それではさっそくメンテナンスを開始しましょう!

外側のシェルを洗ってみよう!

①まずはシェルの油汚れをしっかり落とす!

ヘルメットは、バイクと同様に排気ガスなど油を含む汚染物質で汚れています。その油分を落とすためにも、まずは柔らかい布地のクロスをお湯につけて温かい状態で拭きあげると油汚れが落ちやすくなります。柔らかなマイフロファイバークロスがお勧めです。

マイクロファイバークロスは毛が長く、密度の高いものがおすすめです。毛の密度が高いことでヘルメットへのあたりが柔らかくなり塗装面への傷抑制になります。

バイクの洗車など拭き取り面積が広い洗浄の場合は大きめのマイクロファイバー クロス、ヘルメットなどちょっとした小物の洗浄にはハンカチサイズのクロスが便利です。

本格的に洗浄したい場合には、食器用洗剤など中性洗剤をスポンジで泡立ててシェルを優しく洗いましょう。

ちなみに、バイクも食器用洗剤で十分綺麗にできますよ。素手で洗うので、強い洗剤よりも優しい洗剤を選ぶようにしています。また生分解するような洗剤であれば環境負荷も減らすことができます。

近所の田畑に流れる川やその先の海を汚したくないですからね。美しい風景を求めて旅をしているからか、つい意識してしまいます。

②ヘルメット専用のクリーナーを使えば楽チン

手軽にササっと便利に綺麗にしたい!そんな場合にはケミカル洗浄アイテムを使用してみるといいでしょう。ケミカルクリーナーを使う利点としては、力まずに汚れを落とすことができる点です。

②落ちにくい虫汚れは専用のクリーナーで一撃

虫汚れは放っておくと乾燥により硬くなりついつい汚れ一点集中で力を入れてしまい傷を作ってしまいがちです。

お湯や専用のクリーナーで落ちなければ、虫汚れ専用のクリーナーがおすすめです。意外と知られていないかも知れませんが、ハーレーのケミカルが結構充実しています。ハーレーからは650mlの黒いスプレーボトルでBUG REMOVERという商品名で販売されています。私の棚にも結構ハーレーケミカルが揃っています。ボディ系のケミカルもどこかライダー心をくすぐる粋な香りを演出していることもろも、なかなかと憎いです。

その他、SONAXHoltsなどの大手のケミカル会社からも多数虫取り専用のバグリムーバーが揃っています。

③ヘルメットのキズ修復の方法は?

汚れを落として、全体が綺麗になるともしかすると傷がきになるかもしれません。浅い傷であればコンパウンドと呼ばれる研磨剤である程度目立たなくすることができます。ただし、経験から言うと失敗することもあります。

線傷などの細かな傷は、クリア層という塗装の上に塗っている透明な層が砂利などの硬いものにより削られることで溝ができます。そこに光が屈折、反射することで傷が目立ちます。

そこで傷を消す方法として、傷の溝をコンパウンドで削ることで平くするという方法があります。

コンパウンドはクリア層の傷、つまりクリア層の凹凸を微粒子の粉で削りながら平滑にしていく作用があります。

撫でるように擦り、じわじわと修復していく作業なのですが、加減がわからないうちはついつい力を入れ過ぎて局部のみの艶が強くなりすぎることもあります。

一見ピカピカに見えるのですが、実際には表面を削り薄い膜がさらに薄くなっていることを考えると、コーティング剤などで表面の保護仕上げをしておくことをお勧めします。ヘルメットのシェル全体の保護もできますからね。ヘルメットメーカーのOGK KABUTO によるヘルメット専用のコーティング剤もあります。チェックしてみてください。

コーティング剤の中には仕上がりが滑りやすい表面になるものがあります。ヘルメットを誤って落下させないように意識して扱うとよいでしょう。

ヘルメットシールドの洗い方・手順・メンテナンス

①シールドを取り外す

中には取り外しに力がいるものもあるかもしれませんが、各メーカーが推奨する適切な取り外し方でシールドを分離させてください。シールドは硬いだけなく柔軟性もある素材で簡単に割れるものではありませんが無理に力をかけすぎないように丁寧に取り外しましょう。

②洗浄する

特別な洗剤を用意しなくとも、家庭にある洗剤でも十分です。ただし、家庭用洗剤が洗剤力がマイルドな「​中性洗剤​」であることが条件になります。強力なものを使うと逆に傷めてしまうこともあります。例えば、酸性やアルカリ性が強く出るような強力な洗浄剤は使用しないようにしましょう。

心配な方は、ヘルメットバイザー専用ケミカルの使用をオススメします。シールドを傷めることなく洗浄し硬化した虫汚れも落としてくれます。MOTULヤマルーブ(YAHAMA)などが製品を揃えています。

シールドがすっきり綺麗になると、次なる欲が出てくるはずです。「そういえば、雨の日にシールドが水を弾いてくれたらなぁ」「シールドの内側が曇って困ったなぁ」ということを思い出すのではないでしょうか。

ヤマルーブ(YAHAMA)の製品には、洗浄撥水曇り止めの3点セットを揃えることもできます。チェックしてみてください。

③シールドの開閉に違和感を感じたらシリコンオイルでメンテナンス

シールド開閉を繰り返すうち、シールドパーツの摩耗・接触ヶ所が傷んでいるケースがあります。作動性に違和感を覚えるのであればシリコンオイルを軽く塗り付けておきましょう。ヘルメット購入時に付随していることもありますが、手元にない場合はプラスチック用の耐水性シリコンオイルで構いません。ホームセンターなどでも入手可能です。

シールド洗浄の注意点・失敗例

誰もがよくやってしまうこととして、使用済みのクロスを使ってしまいがちです。例えば、ワックスやメンテナンス剤を噴き上げたクロスを使うと、場合によってはシェルに付着した油汚れがシールド全体に広がってしまったり、砂利を含んだクロスだと思わぬ傷がついてしまったりなどのアクシデントがあります。

こうしたアクシデントを避けるためには、シェルの洗浄やメンテナンスに使うクロスとは別のクロスを用意しておくと良いです。クロス色を分けておくのもGOODです。3色がセットになったマイクロファイバークロスもあるので、こうしたものを揃えておくと便利です。

ヘルメットインナーの洗い方と注意点

①インナーを取り外す

中には取り外せないももがあります。その場合には、中性洗剤を含ませた布で汚れを落とす方法などありますが、肌が弱いと感じている方は注意が必要です。インナーに洗剤が残り、肌に長時間接触することで肌荒れを起こすケースがあります。洗剤を使ったらしっかり洗い流しておきましょう。

②手洗い、または洗濯機で洗浄する

取り外したインナーを手洗いや、洗濯機で洗浄します。思いのほか、複雑な形をしているので洗濯機を仕様する際には洗濯ネットに入れておきましょう。

ライナーの洗い方

発泡スチロール製ライナーは、中性洗剤の水溶液を布にしみこませ、汚れを拭き取ると良いでしょう。シェルと分離してしまうなど劣化が見られた場合には安全性に問題があると言えます。その場合には交換や新しいヘルメットの購入を検討するタイミングです。

バイクヘルメットの寿命については、こちらの記事で詳しくまとめています。ぜひご覧ください『落としてしまったヘルメットは大丈夫!?バイクヘルメットの寿命と買い替え時期

ヘルメットの臭わない保管方法

走行中にはどうしても発汗をしています。特に夏など暑いシーズンには特に汗をかきます。そのため洗浄などこまめなメンテナンスが必要です。走行毎に洗濯できるのが衛生的には望ましいですが、なかなかそんな気持ちにはなれないものです。

例えば、YAMAHAのヘルメット消臭剤やプラズマクラスターで消臭するヘルメット専用の消臭機もあります。

教習所に置いてある、貸し出し専用の臭いヘルメットを思い浮かべるとあれだけは勘弁、という気持ちになるのは私だけでしょうか?

自分のとは言え、臭い旅はまっぴらごめんです。清潔で爽やかなバイク旅をしたいですよね。

ヘルメットを美しく保つのは、お守り的な願掛けでもある

バイクで転倒すると、やはり頭を強く打ち付けます。打っていないつもりでも悲惨に削れたヘルメットを見ると、ヘルメットをかぶっていて本当によかった、と自然と感謝したくなります。

と、言うぐらいにヘルメットはライダーの命を守ってくれている重要なアイテムです。だからヘルメットはどうか大事に大事に扱ってください。

汚れと一緒に邪気を払い清めるような気持ちで、いつまでも元気に楽しくバイクに乗り続けられるおまじないとてヘルメットのメンテナンスを心がけてみてはいかがでしょう。

基本的なバイクヘルメットの洗い方

ヘルメットは外側も内側も使っているうちにしっかり汚れてくるので、定期的な洗浄をすることで長く快適に使えます。

外側のシェルはお湯とマイクロファイバークロスだけでも綺麗になります。視界に大きく関わるシールドは特にピカピカにしておきたいパーツです。虫汚れなど落ちづらい汚れは、専用のクリーナーを使用する楽に落とすことができます。

インナーのクッションは洗濯するたびに洗い立てのジーンズのような快適さを復活させることができます。

定期的にヘルメットをメンテナンスすることで、ライナーと呼ばれる発泡スチロール素材の劣化にもいち早く気がつくこともできますし、なにより美しいヘルメットをかぶっていると縁起担ぎにもなります。

いつまでも楽しくて安全なバイク旅を楽しんでもらいたいなぁと、心から願っています。Have good ride!

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