バイク乗りの必須アイテム、ヘルメット。常に使うものだからこそ、ちょっとしたメンテナンスで長く使えるようにしたいものです。お気に入りのヘルメットと長く付き合うための、正しいヘルメットの洗い方を公開します!
そもそもヘルメットはどのような作りになっているのでしょうか?フルフェイスを例に説明していきます。
(画像元:SHOEI USA)
①シェル:外殻を指し、外部からのダメージから頭部を保護します。
②通気孔:ヘルメット内のムレを防ぎ換気が可能になります。
③シールド:顔面部に飛び込む風や塵、その他の異物や紫外線をブロック機能があります。
④ライナー:シェルとインナーの間にある衝撃吸収材です。発砲スチロールなどが使用されます。
⑤インナー:顔に直接触れる部分でクッションで覆われています。
⑥顎ひも:万が一の衝撃に備え、固定するストラップです。
その他、ヘルメットの種類によっては細かなプラスチックパーツなどが含まれます。
ここでは、フルフェイスを例にしますが、基本的な構造は同じです。主に洗浄をする部分は
この4つです。ヘルメットの種類によってはシールドがないものがありますが、その他はすべて同じです。さっそくメンテナンスを開始しましょう!
シェル(画像元:SHOEI USA)
布地のもので表面の汚れを拭きとってください。
(画像元:TANAX)
品名:TANAX ヘルメットクリーナー(100ml)
価格:1,100円(税抜)
容量:100ml
ケミカルを使用することで、落ちにくい虫の付着など頑固な汚れを落とすことが可能になります。
傷がある部位にのみ市販のコンパウンドを使用し、撫でるように擦り、じわじわと修復していきます。仕上がった時には表面がコーティングされた状態になるので、汚れが付着しにくくなっています。
(画像元:DAYTONA)
品名:アルティシャイン【ヘルメット専用】傷・汚れ落し
価格:1,200円(税抜)
容量:85ml
力を入れて塗りすぎると逆にキズの原因にもなります。使用時には取扱説明書をしっかりと確認しておきましょう。
(画像元:Biltwell Inc. )
もしゴムの淵のパーツが外れていれば、接着剤でとめておくことも忘れずに。
シールド(画像元:SHOEI USA)
中には取り外しに力がいるものもあるかもしれませんが、各メーカーが推奨する適切な取り外し方でシールドを分離させてください。
特別な洗剤を用意しなくとも、家庭にある洗剤で十分です。ただし、家庭用洗剤が洗剤力がマイルドな「中性洗剤」であることが条件になります。強力なものを使うと逆に傷めてしまうこともあります。心配な方は、専用ケミカルの使用をオススメします。シールドを傷めることなく洗浄し硬化した虫汚れも落としてくれます。
(画像元:TANAX)
品名:シールドクリーナー
価格:1,100円
容量:100ml
シールドに通気口が付随しているものもあります。パーツの細部は歯ブラシが活躍します。
シールド開閉を繰り返すうち、シールドパーツの摩耗・接触ヶ所が傷んでいるケースがあります。作動性に違和感を覚えるのであればシリコンオイルを軽く塗り付けておきましょう。ヘルメット購入時に付随していることもありますが、手元にない場合はプラスチック用の耐水性シリコンオイルで構いません。ホームセンターなどでも入手可能です。
シールドが綺麗になると視界がクリアになります。見える景色もその分美しくなります。注意点として、シェルに使った布を避けることです。ワックス、クリーナーの付着した布巾を使うと帽体の汚れがシールドに広がる可能性があります。部位の性質を理解し、素材に合わせた手入れすることで長持ちさせることができます。
インナー(画像元:SHOEI USA)
中には取り外せないももがあります。その場合には、中性洗剤を含ませた布で汚れを落とす方法などありますが、注意が必要です。インナーに洗剤が残り、肌に長時間接触することで肌荒れを起こすケースがあります。肌が弱いと感じる方にはお勧めできません。
取り外したインナーを手洗いや、洗濯機で洗浄します。洗濯機に入れる際にはネットに入れることをオススメします。特に顔にあたる部分なので洗剤が残らないようしっかり洗浄しましょう。
ライナー:(画像元:SHOEI USA)
発泡スチロール製ライナーは、中性洗剤の水溶液を布にしみこませ、汚れを拭き取ると良いでしょう。シェルと分離してしまうなど劣化が見られた場合には安全性に問題があると言えます。その場合には交換や新しいヘルメットを検討しましょう。
走行中にはどうしても発汗をしています。特に夏など暑いシーズンには特に汗をかきます。そのため洗浄などこまめなメンテナンスが必要です。走行毎に洗濯できるのが衛生的には望ましいですが、そういうわけにもいきません。
そこで、菌の発生を抑えるアイテムをご紹介します。
(画像元:TANAX)
品名:消臭スプレー
価格:1,100円
容量:100ml
こうした除菌を行うことで、臭いの元を抑える効果が期待できます。
そして、次に紹介するのがヘルメット専用の消臭機です。
(画像元:DAYTONA )
品名:シャープヘルメット消臭機 DP-H1
価格:13,000円(税抜)
プラズマクラスターの技術で、臭いを除去するアイテムです。
ヘルメットの安全規格でもある、SGマーク(製品安全協会が、安全を保証するマーク)では耐用年数を購入後3年以内と定めています。各メーカーが耐用年数を定め、安全な使用を推奨しています。あなたのヘルメットは何年目でしょうか?安全に支障を感じられた場合には、気になっていたヘルメットに交換する良いタイミングと言えるでしょう。