250ccと400ccで迷っているということは、中型免許をめでたく取得した、あるいはこれから免許を取ろう思っているのではないでしょうか?おめでとうございます、ようこそライダーの世界へ!
250ccと400ccdっちがいいのか?これに迷ったら、まずは単純に好きかどうか、そこから選択肢をどんどん絞っていくといいでしょう。そうしていくと最後に残るポイントは次の3つになるはずです。
この3つの基準をもとに最終的にバイクを選んでいるんじゃないでしょうか。STAY RIDERがおすすめする選び方は
なんといってもこれに限ります。
250ccと400cc、何が違うかというと排気量なのですが、排気量が違うの何が違うのでしょうか?パワーの差があるのはそうかもしれませんが、最近の250ccは非力さを感じなくなりました。そうなると車検の有無くらいで、目に映る景色は変わりませんからどんなバイクでも好きなバイクを選んでさえいれば最高のバイクライフが約束されます。
バイクに乗れるって本当にありがたいことで、なかなか普通に乗れる乗り物ではありませんよね。
例えば、親やパートナーからの反対があったり、そもそも免許代、バイク購入費用、さらにヘルメットやジャケット、グローブなどのライディングギアを揃えるにも何かと大きなお金が必要になります。
そうやって苦労しながらいろんなハードルを乗り越えないと乗れない乗り物、それがバイク。そんなバイクに乗るのであれば、他人のことなんか気にせず自分がかっこいいと思える最高の一台を手にするのが最高に幸せなんじゃないか、そう考えるのです。
バイクを選ぶ際に、誰かに相談するとしたら誰でしょうか?同世代のバイクに乗っている知人友人、あるいはバイク歴のある上司や先輩でしょうか。いずれにしても、バイクを知っている人にいろいろ相談したいと思います。
ただ、相談相手を間違えると乗りたくないバイクを掴まされたりと、悲しい結末になることもあるのでちょっとしたアドバイスをここに加えておきましょう。
1960〜1990年代に青春期を過ごしている世代はレースが盛んだったこともあり、バイクの性能には敏感です。各メーカーが鎬(しのぎ)を削り物凄い勢いで技術革新を進めていました。優れたバイクがリリースされるなり、雑誌に掲載された情報を読み漁っては、スペックを見てどんな走りになるのか想像を巡らせては実際に乗ってみて「こりゃダメだな」「こりゃバケモンだぜ」と楽しんでいました。
今は道路交通法の規制もかなり厳しくなり、マイルドな走りで楽しむライダーが増えています。そうなってくると、走りというよりも理想のバイクライフをひっくるめた『スタイル』がより重要になってきますよね。
だとしたら、やはり相談相手もあなたのスタイルをしっかり尊重してくれる人を選びたいところです。
パワーが魅力だと思えば、レプリカやモタードのようなスポーツバイク。非力で遅くてもいい、とにかくゆっくりがいいんだと思えば、HONDA カブとか。ある程度のパワーがありつつも、景色を楽しめるバイクならネイキッドやアメリカン、アドベンチャーバイク。
自分が気になるジャンルのバイクに乗っている人を見つけられると、きっといい相談相手になってくれるでしょうし、共通の趣味性で話も合うはずです。こうやって仲間になれるのが、ライダー冥利に尽きるポイントでもあります。
まずはインターネットでいろいろ物色をして目星がついたら『実物』を見にいきましょう。写真や動画いからは伝わらない”何か”を感じ取れます。
バイク屋さんに足を運べば、いろんなバイクも並んでいて比較もできます。
バイク屋さんに着いて気になるバイクを見つけたら「すみません、このバイク跨らせてください!」とお願いすればお店の人も付き合ってくれます。
私はバイク屋さんにいったら5〜6台は跨って帰ります。こうやってお店の人にしっかり付き合ってもらうことでバイクの情報もインプットされていきますし、本当にいい人だったら頼りにもできます。
「思ったよりもハンドルが遠くてハンドルを切るのが大変そう」
「前傾姿勢になりすぎて体勢がつらい」
「足つきが悪くて乗りこなせないかもしれない」
こうしたちょっと不安も正直にお店の人に聞いてみると、解決方法もいろいろ教えてもらえます。自分の相棒になるかもしれないバイク選びですから、遠慮はいりません。わがままになって気になることを全部聞いてみるのがいいバイクに出会えるコツです。
展示されているバイクで、すぐに試乗OK!というバイクは実際には少ないのが現実です。と言うのもバイク屋さんに並んでいるバクが全てメンテナンス済みではないからです。
売れたバイクはお客さんがすぐに安全に楽しめるようにメンテナンスされますが、全ての在庫がそうなっているとは限りません。
最新バイクの新車として並んでいるバイクであれば、試乗車両が準備されていることがよくあります。また、『試乗会』と言ってバイク屋さんがイベント的に開催してくれることもあります。
この時のポイントとして、『興味のないバイクも乗ってみる』ことにもチャレンジしてみてください。大切な一台を決める際に背中を押してくれたり、意外な発見を与えてくれます。
いろいろと乗ってみることでさらに自分の答えがはっきりしてくるものです。
違いがあるとすれば、スペック差、維持費、価格です。それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
スペックとは、バイクのサイズや性能を数値化した仕様のことです。250ccと400ccのスペック上の大きな違いとしてはサイズと排気量になりますが、最近の250ccは400cc顔負けのサイズ感、ディテール感、さらに250ccだからという非力さも感じにくくなりました。乗り味としてのフィーリングが合うか合わないかで判断ができる、もはや排気量によるパワーに偏らないそんな選び方ができるようになったと感じています。
250ccか400ccかで悩むもっとも大きなボトルネックはここではないでしょうか?例えば、「SR400がいいけど、車検とかいくらかかるのか怖いしな。だったら車検がかからない250ccでクラシックなバイク、そうだなエストレア、ST250を探してみようかな。」こんな風に悩むものです。
車体価格やパーツの価格も、車体差があるとは言えやはり400ccがやや高めの印象があります。排気量が大きくなればサイズも大きくなりそれによりタイヤも大きくなる傾向があります。その分タイヤというパーツ費は割高になります。
400ccバイクの費用感がわからずに迷っているケースが多く見受けられます。そんな時は、実際にかかる維持費をシミュレーションしてみましょう。
このシミュレーションについては『バイク選びのポイント!初心者から上級者までの完全ガイド』でしっかり触れています。
リッターバイクと呼ばれる1000ccクラスのバイクにも一時期乗っていました。あの底知れぬパワーには圧倒されなんとも表現しがた高揚感もありました。
じゃ、その1/4サイズほどの排気量の250ccに乗ったら高揚感も1/4になるのか?それは大きな間違いです。
今は、リッタークラスのバイクに乗る気もなくなりもっぱら250ccです。オフロードはセロー225、通勤にはKLX250、近隣でお茶をしにいくにはST250と、何かと250ccクラスのバイクばかりです。
(※この3台は贅沢三昧で買ったものではありません。オンボロを直したセロー、乗れなくなったオーナーに変わり引き受けたKLX、そして駐車場問題で行き場を失ったST250がどういうわけか私の元へ。)
250ccクラスのバイクは、400ccクラスのバイクに比べて軽いのも魅力です。エンジンがバイク全体の重量を占めている割合が意外と多く、その点で排気量が少ない250ccは軽量です。
下道ツーリングくらいでは、250ccのパワーを全部使い切ることはまずありませんし十分すぎるくらいです。リッターバイクに乗って感じていたのは「この有り余りパワーを使いきれない」「ずっと1速か2速でつまらない」こんな風に感じていました。
その点で、250ccは軽快に走れる上に、道に合わせたシフトチェンジも細かくできる「操っている感」を存分に楽しめます。
400ccの魅力は、250ccの倍近くある排気量から得られるさらなる余裕のあるパワーです。このパワーがほしいな、と思うシチュエーションは
この2点です。250ccバイクで高速道路の移動はもちろん法的にもパワー的にも行けますが、長時間
にわたり高回転のエンジンのうなりや振動、風の煽りはなかなかと体力が奪われます。
また、タンデムと言って二人乗りで移動する際にも400ccが楽にスイスイといけるだけのパワーを備えています。その分、250ccと比べて重量がある車両が多いので取り回しはややずっしりした感じになります。
私が中型免許を取得して最初に手にしたバイクはYAMAHA SRX400という400ccのバイクでした。今思えば、なんで手放してしまったのかと後悔するほどいいバイクだったと感じています。
ただ、小排気量の125ccや250ccのバイクの経験を最初からすっ飛ばしたことでバイクの持ち味を最大限理解しないままだったような気がしています。
だからというわけではないのですが、小排気量バイクの魅力を発掘したくてKTM 125 DUKEや、グランドアクシスという100ccのスクーターに乗ってみたり、そして250ccバイクに乗ってみてやっとそれぞれの良さや乗り方が見えてきたこともあります。
これはもう欲しいバイクがたまたま250ccなのか、400ccなのかそういう議論になってきますよね。250ccバイクでよかったと思うのはなんと言っても車検がかからないという気楽さです。その分、バイクのメンテナンスやバイクギア、バイク旅の旅費なんかに充当できる喜びがあります。
400ccでよかったと感じたのは、ロングツーリングも快適に楽しむことができることです。特に高速道路を走る際には400ccでよかったと感じることが多かったです。ただし費用面でいくと、車検は避けては通れません。
総じて言えば、250ccはバイクというパワーと軽快さ、車検フリーという気軽さが魅力です。400ccは一台でバランスよく下道でも高速でもツーリングを楽しむことができる、オールインワンのようなオールマイティなバイクです。
どちらを選んだにしても、各メーカーが渾身の技術とデザイン力でもって生み出したマシンです。まずは跨ってフィーリングを確かめて、最後に無理のない予算に収めることができたら、それが最高の一台としてあなたのバイクライフにいくつもの思い出を残してくれるでしょう。
素敵なバイクとの出会いがあることを願っています。