備考

良い景色を探そうと、山道を走っているといつのまにか迷ってしまったようだ。

何しろ、このあたりの峠は落ち葉も多く、路面はウェット。そんな道を迷いながら走っているとすっかり腹が空いてしまった。

見晴らしのいいところに出ることができた。ちょうど蕎麦屋があったのでここで一服しよう。

「おたくら、何人だい？」店主がでてきてくれた。

「申し訳ないんだけど。」

まさかこんな空腹になりながら、店が空いていないという過酷な展開が予測された。

「あと少ししたら病院にいかなきゃいけないから、ちょっと急かすようになっちゃうけどいいかい？」

栗野地区の蕎麦粉が使用された、手打ちそばは毎朝店主が打っているそうだ。

大盛りのざる蕎麦を頼んで軽く平らげたら、しばらく高原の景色を眺めて楽しんだ。

この後、天狗伝説のある古峯神社を目指すことにした。

古峯神社（ふるみねじんじゃ）