神奈川県は横浜のイメージが強くありますが、魅力はそれだけはありません。かつて栄えた古都『鎌倉』、温泉街『箱根』、そして誰もが一度は憧れる『湘南』。都会のイメージで完結させるにはもったいないほどに、ツーリングスポットの宝庫ともいえます。
また、名道も多くあることを忘れてはなりません。富士山へと続く「道志道」、富士山の絶景を眺められり「芦ノ湖スカイライン」、そして夜景スポットにつながる「ヤビツ峠」など。ライダーなら一度は走っておきたい道もあちこちに張り巡らされています。
今回は、ツーリングデビューしたてのビギナーライダー向けに
をメインに神奈川県のツーリングスポットをお届けします。県を跨いてやってくるライダー、どこを走っていいか迷っている新免ライダーたちの役に立てたら幸いです。
神奈川は海も峠も街もあって割とツーリング天国😇
バイク乗り始めて3年経つけどまだまだ知らないところばかり。
いつもお気に入りのスポット行っちゃうけど、新規開拓もしていきたいな🏍#バイク乗りと繋がりたい
— aichan(あいちゃん)🏍ZRX1200DAEGに憧れライダー (@naaaaaaapp) March 2, 2021
この記事でわかること
神奈川県の中でも横浜市内や横須賀市内など、都市部はバイクの駐車場がないお店が多いのでツーリンググルメとしては適していないので、グルメとしておすすめ出来てもここではあえて紹介せず、バイクの駐車場がしっかりと完備されている(あるいは周辺に駐車所がある)グルメを「ツーリンググルメ」としてご紹介します。
店内にはヘルメット置き場があり、MotoGPがスクリーンに流れているようなライダーに優しいお店で、いわゆるライダーズカフェとしても有名で神奈川県外の方も知っているようなお店です。周辺には特に観光地はありませんが、ふらっとトリプルカフェにランチをしに行くだけのツーリングも全然アリです。
おすすめはライダーが大好きな「ハンバーガー」。トリプルカフェの店名にちなんで、お肉が3枚入った「トリプルバーガー」はメガ盛り好きのライダーにも満足していただけるでしょう。
もちろん駐車場も完備されており、お店の前に4台分停めることができます。
住所: 神奈川県鎌倉市岡本2-2-1
電話:0467-81-5878
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オギノパン本社工場は山梨の名道「道志みち」の入口にあるお店なので、ライダーが立ち寄りやすい場所にあります。広めの駐車場なので大型バイクでも停めやすく平日でも多くのライダーが訪れるグルメスポットです。
人気商品は、種類が豊富な「丹沢あんぱん」と、揚げたてにこだわる「あげぱん」です。小腹が空いたライダーにとってはちょど良いエネルギー補給になるでしょう。
住所:神奈川県相模原市緑区長竹2841
電話:042-780-8121
平塚漁港で獲れた魚を「その日のうちに食べる」ことをコンセプトとしている漁師町の食堂で、量も味も大満足の海鮮グルメがいただけます。夕方のニュース番組でも取り上げられたことにより以前より混雑気味になっているので開店と同時に入店することをおすすめします。
高速のインターから降りて数分のところにあるので、都心からのアクセスもしやすいです。東京郊外から一番近い漁港ということで釣りライダーにも密かに人気の漁港だとか。
住所:神奈川県平塚市千石河岸51-14
電話:050-5596-6193
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横須賀といえば海軍があることで有名なのでアメリカンな街並みも楽しめますが、「どぶ板通り商店街」にはいくつものネイビーバーガーのお店が並んでいます。お店によって少しずつ特徴が違うので、一通り商店街を歩いてみてイメージを膨らませるのも楽しいですよ!
ちなみに、どぶ板通り商店街にはミリタリーグッズのお店もあるので、アメリカンなライダーはより楽しめる商店街です。
横須賀市本町
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三崎港のすぐ近くにある鮮魚店が運営しているのが「まるいち食堂」です。新鮮なネタを使った海鮮丼はもちろんですが、焼き魚などの定食などもあり地元客の姿も多くみられます。
住所:神奈川県三浦市三崎3-5-12
電話:046-881-2488
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「エメラルドグリーンの美しい水と深い山の緑が織りなす景色が絶景」と評判のスポットです。宮ヶ瀬ダムの駐車場は無料ですが、ダム公園の駐車場は有料です。ダムの見える景色が楽しみたいのであれば、無料駐車場の方にバイクを停めると良いでしょう。
神奈川県愛甲郡愛川町大字半原
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神奈川のおすすめスポット聞かれたら、
・湘南平
と答えてます🌊
相模湾の海岸線が一望できて自分が地球を駆け抜けた感が最高です🌍
— aichan(あいちゃん)🏍ZRX1200DAEGに憧れライダー (@naaaaaaapp) March 2, 2021
平塚市にある湘南平は「かながわの景勝50選」に選ばれる絶景スポットで、展望台からは相模湾が一望でき、湘南の美しい海岸線から江ノ島まで眺めることができます。晴れたに日には富士山も眺めることができ、海と山の両方を楽しむことができる贅沢なスポットです。
湘南エリアには様々なグルメやスポットがあるので、湘南平をツーリングの起点としたコース組みもおすすめです。
神奈川県横須賀市鴨居4-1187
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神奈川でツーリングの王道ルートといえば大観山をめぐるルートです。ワインディングルートとしても有名ですが、大観山からは芦ノ湖と富士山を一望できる絶景が魅力的です。
ただし、山の上ということもあり天気が変わりやすく、必ずしも富士山と芦ノ湖を綺麗に一望できるとは限りません。それでも綺麗な景色を求めてなんどもリベンジしたくなるようなスポットです。
注意点としては、休日になると観光客で賑わうため道路がとても渋滞します。一般の観光客が動き出す前に動き出して、みんなが帰る時間の前には箱根を抜けておくなど、しっかりとスケジュールを立ててからツーリングに出発することをおすすめします。
神奈川県足柄下郡湯河原町
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近年人気が高くなってきている工場夜景ですが、川崎市の千鳥町は日本でも屈指の工業地帯で「日本一美しい工場夜景が見られる新スポット」として人気の町です。特に貨物ヤード周辺は、美しくライトアップされたプラント群を眺めることが出来ます。
仕事終わりにふらっと夜景を見に行くのにちょうど良いツーリングスポットです。
神奈川県川崎市川崎区千鳥町12-3
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みなとみらいは定番の夜景スポットとして人気が高いですが、赤レンガ倉庫にバイクの無料駐車場があるのでライダーにも人気の観光スポットになっています。赤レンガ倉庫にバイクを停めて、周辺を散歩するのも大人の楽しみ方としておすすめです。
また、大桟橋まで足を運べば「これぞみなとみらいの夜景」というきれいな夜景を見ることができます。男性ライダーであれば、彼女や奥様とタンデムツーリングにはぴったりのスポットです。
神奈川県横浜市西区
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134号線は横須賀から大磯までを結ぶ「湘南の海沿い」を走る道で、途中、逗子・鎌倉・江ノ島・茅ヶ崎などお洒落な印象の有名エリアを通ります。134号線を走ればとりあえずツーリングした感を味わえる道で、比較的広い道なので初心者の方でも走りやすいです。
注意点としては、とても気持ちが良い道なのでライダーだけでなくドライブで訪れる方も多いので天気の良い休日は間違いなく渋滞します。それでも一度は走っておきたいおすすめの名道です!
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「東洋のモナコ」と呼ばれる熱海へと続く真鶴ブルーラインは、海の真横を走る道路なので水平線をを眺めながら走る爽快感と、併せて断崖を走るスリルも楽しめる面白い道路です。熱海は静岡県になってしまいますが神奈川県に隣接するエリアなので首都圏から日帰りツーリングで走りに行くライダーも多いですが、熱海に行くのであれば真鶴ブルーラインはぜひ走りたい道です。
ちなみに、かつての東京都知事だった舛添要一さんが公用車を使った湯河原への別荘通いが問題になりましたが、その際にこの真鶴ブルーラインを走っていたとして話題になりました。
神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜
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県道215号線は三浦半島の海沿いを走る道路で適度なワインディングと絶景が楽しめる道路です。三浦半島の先端まで行くとライダーの聖地にもなっている城ヶ島もあるので、首都圏からサクッとツーリングを楽しむのにちょうど良い道でしょう。
ちなみに県道215号線は海岸線ですが、海だけでなく畑や風車のある丘など、コロコロと景色が入れ替わるところも面白いですよ!
神奈川県三浦市
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タイトなコーナーが連続するヤビツ峠は、県内屈指のワインディングロードでもあります。途中の「菜の花大展望台」は絶景スポットでもあり、「昼は美しい自然美・夜は夜景」が見所です。
ただし、タイトなコーナーが多いのでバイク上級者も走りに来る道なので初心者や初級ライダーは少し怖い印象を持ってしまうかもしれません。なので、ある程度バイクに乗り慣れてから走りに来ることをおすすめします。
ちなみに、バイク全盛期の頃はこの峠で腕を上げたライダーやドライバーも多くいるとか。
神奈川県秦野市
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大観山から奥湯河原に向かう定番ルートです。奥湯河原温泉が有名なのでレンタカーの姿もよく見かけますが、比較的交通量は少ないです。
山間を走るのでアップダウンとコーナーが連続する、爽快感のあるコースです。
神奈川県奥湯河原
神奈川は言わずと知れた名湯が揃っているエリアで、温泉を求めてやってくるお客さんはライダーだけではありません。温泉宿に泊まってゆっくりするツーリングも良いですが、足湯だったら気軽に温泉を楽しめます。特に冬のツーリングではカラダが冷えて体力も奪われやすいですが、足を温めるだけでカラダがポカポカしてきます。
ここでは2つの足湯スポットを紹介するので、ツーリングコースに組み込んでみてください。
神奈川県の足湯情報は「神奈川県の足湯スポット」こちらの記事もご覧ください。
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モダンな和風の館内で、源泉かけ流しの天然温泉を楽しむことが出来るおすすめのスポットです。
湘南エリアにある温泉なので、ライダーだけでなくサーファーにも人気があります。ちなみに18歳未満は入浴不可になっています。
住所:神奈川県横須賀市神明町1番地
電話:046-833-8282
美術館内に無料で利用できる足湯があり、自然の中でゆったりと疲れを癒すのにちょうど良い足湯です。ただし、美術館の入館料がかかるので足湯だけを目的とせず、美術鑑賞も合わせたプランを立てると良いでしょう。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町 二ノ平1121
神奈川県をツーリングする場合には、首都圏・隣県からのアクセスが良いため「日帰りツーリング」でも十分楽しむことができます。また、神奈川県でも都市部や沿岸部を離れた郊外にはキャンプ場もあるので、キャンプツーリングとして選ばれるエリアでもあります。
ですが、どちらかというと時間をかけて大自然を楽しむような感じではなく、日帰りでスポットを楽しむようなツーリングをする方が多い印象です。
ただし、アクセスの良さと、そもそもの人口の多さで休日の幹線道路は渋滞しやすいので、渋滞を避けるようにツーリングプランを立てることをおすすめします。
具体的には、早朝に出発して開店と同時にお昼ご飯を食べて昼過ぎには岐路に立ついうような、先手必勝プランが良いでしょう。それでも十分楽しめるくらいのスポットはあるのが神奈川県の良いところです。
日帰りツーリングの場合は、かかる費用はランチ代と高速代程度なので3,000円もあれば十分に楽しめるでしょう。ただし、いわゆる観光地に行くとランチ代が1,500円くらいするものもあるので、ランチ代は少々高めということをあらかじめ把握しておくと良いかもしれません。
また、温泉巡りツーリングをするのであれば、待ちの共同組合などが運営している温泉であれば入浴料も500円未満で入れるところも多いので、そのような温泉などにターゲットを絞って回るのがおすすめです。ただし有名温泉街やモダンな温泉施設の場合は、入浴料が1500~2000円前後になります。
神奈川県は交通量が多いので、特に渋滞には注意したいところです。ワインディングを楽しみたいのであれば、三浦半島や湯河原・箱根・相模湖周辺エリアとなります。ただこれらのエリアはツーリングだけでなくドライブ・観光スポットとしても有名なので交通量がやや多めです。また山間を走る道路はタイトなコーナーやアップダウンの連続になりますが、道幅が狭いところが多く対向車に十分に注意が必要です。
ワインディングが楽しめる定番の名所が充実している神奈川県のツーリングでは、長距離ツーリングに対応した服装で挑むのがおすすめです。横浜・川崎エリアであれば街乗りの装備品でも問題ありませんが、三浦半島や箱根・湯河原等を回るのであればどうしてもロングコースになります。
ですからライダーブーツとライディングジャケット・ライディングパンツは必需品です。また長距離ツーリングの必需品であるスロットルアシストやシートクッションも準備しましょう。
神奈川県は、山も海もグルメも全部まとめて楽しむことが出来るツーリングコースが充実しています。ただしシーズンによってコースを変えるのがポイント!さすがに山間を走るコースは秋から冬にかけては寒さで走れません。場所によっては積雪もあります。ですから山間のコースを走るのなら、春から夏がおすすめです。
逆に三浦半島や湘南エリアなど海沿いのコースは、秋から冬がおすすめです。暖かい日の光に照らされて宝石のように光る海を見ていると、それだけでも心が癒されます。グルメスポットが集中しているので、食欲の秋を満喫するというのもおすすめですよ。
神奈川県は走る楽しみだけでなく、観光スポットや絶景スポット、グルメスポットに温泉スポット…となんでもありの贅沢なエリアです。
何度足を運んでも違う魅力が楽しめるというのも、神奈川ツーリングの魅力!ぜひいろいろなコースを回りながら神奈川の魅力を体験してみてくださいね!